【最新】電柱や縁石に車を擦ったときの対処法とは？修理方法や修理代の相場まで

車を壁や電柱、縁石などに擦ってしまうことありますよね。

しかし、車を擦ったあと、どのような行動を取ればいいのか分からないという方も多いでしょう。

この記事では、

■車を擦ったときの正しい対処法

■車の修理方法や費用相場

について詳しく解説していきます。

車を擦って困っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

車を擦ったらどうする？

車を擦ったとき、ショックで落ち込む気持ちもわかりますが、まずは落ち着いて正しい対処法を取ることが大切です。

ここでは、車を擦ったときの対処法について解説していきます。

1_車を擦った場所・傷の程度を確認

まずは、車のどの部分を擦ったのか確認しましょう。

車を擦ると、「ガリッ」という大きな音がなるため、だいたいすぐに分かるはずです。

「バンパーを壁に擦った」「リアバンパーを車止めに擦った」など、擦った状況によって次の行動が変わってくるので、必ず確認するようにしましょう。

しかし、時には「気づかない間に傷ができていた…。」ということもありますよね。

その場合は仕方ないですが、ある程度は原因をはっきりさせることが重要です。

2_警察に連絡する

車を擦ったとき、壁や電柱、ガードレールなどを壊してしまうことも考えられます。

その場合は物損事故扱いになるので、警察への連絡が必要になります。

当て逃げは絶対にNG

損傷が小さいからといって、警察に連絡せず、そのまま立ち去る「当て逃げ」は絶対にNGです。

物損事故であれば、警察に届け出て被害相手に損害額を弁済すれば、懲役や罰金などの刑事罰は受けません。

また免許証の点数が減って、免停・免許取消などの行政処分を受けることもありません。

しかし当て逃げは、れっきとした犯罪です。

検挙されると、刑罰や行政処分を受けるので、絶対に行ってはいけません。

目撃者がいなくても当て逃げはバレる？

物損事故を起こしたとき、周囲に誰もいないから、そのまま逃げてしまおうと安易に考えてはいけません。

現在は街の至る所や民家にも防犯カメラが設置されておいます。

当て逃げをしても防犯カメラの画像で車が特定され、検挙される可能性が高いのです。

当て逃げが発覚した場合の処分

当て逃げで検挙されると、1年以下の懲役または10万円以下の罰金に課せられます。

よほど悪質な事案でない限り、裁判にかけられて実刑になることはないでしょうが、罰金刑だからといって軽く考えてはいけません。

刑事罰を課されると前科者になり、その汚点は生涯付きまといます。

また、人身事故を起こしたりして刑事処分を受ける際には、過去の処分歴が考慮され、重い刑罰を課されるおそれがあるのです。

刑事罰以外にも、行政処分として免許証の点数が7点減点され、30日間の免停処分が課されてしまいます。

もちろん、被害者への損害賠償金も支払わなければなりません。

当て逃げが発覚して検挙されすると、これだけのリスクを負うことになります。

物損事故であっても、必ず現場に留まり、警察を呼びましょう。

3_保険会社に連絡する

自動車任意保険に加入している場合、擦った車の修理費用や、擦った相手への賠償金として、保険を利用できることがあります。

保険を利用する場合は、すみやかに保険会社に連絡しましょう。

ただし保険を利用する際には、以下の点に注意が必要です。

等級ダウンによる保険料アップに注意

車の修理費用や相手への賠償金に保険を利用した場合、保険等級がダウンし、翌年度以降の保険料が高くなります。

そのため修理費用や賠償額が少額であれば、保険を利用せず、自費で支払った方がトータルの負担が少なくなることがあります。

そのため保険を利用するかどうかは、支払額と保険料のアップ額を比較し、慎重に検討しましょう。

加入保険の補償内容に注意

保険は、加入している商品によって補償内容が違います。

たとえば対物賠償責任がカバーされているのは、自動車任意保険だけです。

強制加入の自賠責保険には、対物賠償責任はカバーされていないので注意が必要です。

高額費用がかかる場合は、保険利用がおすすめ

車を擦った相手が高級車だったり、店舗に営業ができないような損害を負わせてしまった場合。

高額な修理費や、休業補償金の支払い義務が生じることがあります。

こうした場合は、自動車任意保険の対物賠償責任保険を利用するのがおすすめです。

保険会社は、賠償金の算出・被害者との示談交渉などを代わりに行ってくれます。

被害者への対応などは、保険会社の指示に従って行いましょう。

車を電柱にぶつけたときの対処法とリスク

車を電柱にぶつけたときの対処法は、先ほど紹介した手順とほとんど同じです。

1. 負傷者の確認を行い、二次被害防止に努める
2. 警察へ連絡する
3. 加入している保険会社に連絡する
4. 電柱の管理会社に連絡する

車を電柱にぶつけたときは、負傷者の確認を行い、二次被害を防止するために発煙筒や三角表示板の設置を行いましょう。その後、警察と加入している保険会社に連絡します。警察と保険会社への連絡のあとは、電柱の傷を確認し、管理会社に連絡します。電柱の管理会社は、おもに「電力会社」か「通信会社」です。電柱に付けられたプレートを見ればわかるので、必ず管理会社に連絡しましょう。プレートの見方は、NTT東日本の「電柱・ケーブル設備所有会社の見分け方」を参考にしてみてください。

電柱にぶつけた場合、警察や保険会社への連絡はもちろんですが、電柱の管理会社への連絡も忘れないようにしましょう。

電柱が損傷した場合は自己負担

車を電柱にぶつけた場合、損害賠償がすべて自己負担となります。電柱本体の金額に加え、工事費や人件費などもかかるため、損傷具合によっては大きな費用になる可能性があります。

電柱の値段は数万～10万円が相場

電柱自体の金額は、1本あたり数万円～10万円程度。電柱の素材によっても異なりますが、これぐらいの金額を目安にして問題ありません。電線が切断している場合などは、さらに高額になり、トータル費用は数百万円になる可能性もあります。

ただし、車を電柱にぶつけたからといって、毎回請求されるわけではありません。修理費用を請求されるのは電柱が大破したときで、電柱に目立った傷がなければほとんどが請求なしです。そのため、当て逃げだけすることのないように、ちゃんと警察と管理会社に連絡しましょう。

縁石への当て逃げはだめ！縁石に擦らない3つの対策

縁石や車輪止めなどのブロックは、街中のいたるところにあります。そのため、縁石に擦らないために、いくつかの対策を講じる必要があります。

1. 乗り上げるときはタイヤを1つずつ乗せる

縁石に乗り上げるとき、真正面から入るのではなくタイヤを1本ずつ乗せると、縁石に擦らず乗り上げることが可能です。要は、入射角を斜めにするということです。

縁石に乗り上げないことが一番ですが、万が一乗り上げる場合は試してみてください。

2. 狭い道は極力通らない

狭い道は、どうしても車を擦ってしまうものです。そのため、極力狭い道を避け、余裕のある道を通るようにしましょう。

3. 車高を下げない

見た目のこだわりから車高を下げている方も多いですが、これは要注意です。当たり前ですが、車高を下げるほど縁石に擦りやすくなります。できれば、もともとの車高を下げずに運転しましょう。

車を擦ったら修理が必要！

車を擦ったボディに傷ができてしまいます。

小さな擦り傷であっても、放置しているとサビになる可能性があるので早めに修理することをおすすめします。

車の板金修理は、主に自分で修理する方法と専門業者に依頼する2つの方法があります。

それぞれにメリット・デメリットがあるので、詳しく解説していきます。

自分で修理する

表面がこすれた程度の浅い傷であれば、コンパウンドやタッチペンを使って自分で修理することも可能です。

自分で修理することも最大のメリットは修理代が安く済むことですが、その反面、プロではないので仕上がりのクオリティーは低くなってしまいます。

また、初心者が修理すると、最悪の場合失敗する可能性もあるので注意が必要です。

専門業者に依頼する

車の修理は、ディーラーやカー用品店、板金業者などの専門業者に依頼することも可能です。

専門業者のメリットは、仕上がりがキレイで失敗する心配がないことです。

また、修理したほうが良いのか、交換したほうが良いのかなどの判断もしてくれるので、かなり安心感があります。

しかし、専門業者への依頼は修理代が高く、特にディーラーは少しの傷でも数万円かかってしまうことも…。

「自分で修理することは難しい、でも専門業者に依頼したい」という方は、修理代の安い板金業者を検討してみましょう。

修理代をおさえるなら、複数業者への見積もりがポイント

車の修理費用は、同じような傷でも業者によって異なります。

そのため修理費用を安く抑えるには、なるべく複数の業者に見積もり依頼するのがポイントです。

最近は車を持ち込まなくても、スマホで損傷箇所を撮影して画像送信すれば、概算見積もりを行ってくれる業者もあります。

車の擦り傷にかかる修理代の相場とは

車の板金修理は、主に「傷の大きさ」「パーツ」「依頼する業者」で修理代が決まります。

特に、どこに依頼するかで修理代は大きく異なるので、それぞれの相場をお伝えします。

【バンパーの修理代】

	バンパーの擦り傷（10cm以内）	バンパーの擦り傷（20cm以内）	バンパーの擦り傷（20cm以上）
ディーラー	15,000円～25,000円	25,000円～35,000円	35,000円～
カー用品店	10,000円～20,000円	20,000円～30,000円	30,000円～
板金業者（※）	2,480円	5,000円	5,000円～

【ボディの修理代】

	ボディ擦り傷（10cm以内）	ボディ擦り傷（20cm以内）	ボディ擦り傷（20cm以上）
ディーラー	35,000円～45,000円	45,000円～55,000円	55,000円～
カー用品店	25,000円～35,000円	35,000円～45,000円	45,000円～
板金業者（※）	20,000円	25,000円	30,000円～

※弊社の修理代
※各修理代：弊社調べ

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