車のボンネットの塗装費用は高い?気になる費用や高額になるワケとは
2024年08月02日
車の正面についているボンネットは、傷やへこみなどの損傷だけでなく塗装の色落ちなども発生しやすいパーツです。そうなると、ボンネットの塗装を検討することになりますが、どれくらいの塗装費用がかかるのか気になりますよね。
そこで、この記事ではボンネットの塗装費用や塗装費用が高額になる理由について、詳しく解説していきたいと思います。
ボンネットの塗装費用はどれくらい?
ボンネットの塗装費用は、依頼する専門業者やボンネットの状態によっても変わってくるため一概にはいえません。
そのため、実際の塗装費用は専門業者に見積もりを取らないと分かりませんが、ここではボンネットの塗装にかかる相場をお伝えしていきます。
塗装の状態 | 塗装費用 |
塗装剥がれ | 50,000~60,000円 |
経年劣化による色褪せ | 40,000~60,000円 |
くすみ | 4,000~15,000円 |
ボンネットの塗装費用:塗装剥がれ
ボンネットは、飛び石や接触、鳥のフンなどによって塗装が剥がれてしまうことがあります。
塗装作業は、主に「色落とし」と「塗装」に分けられ、色落としに10,000~15,000円程度、全塗装に40,000円~45,000円程度かかります。
そのため、塗装剥がれによってボンネットを全塗装する場合、合計で50,000円~60,000円程度かかると考えておきましょう。
ボンネットの塗装費用:経年劣化による色褪せ
ボンネットは太陽に向いているため、紫外線の影響を大きく受けるパーツです。紫外線によるダメージは経年劣化として色褪せを引き起こし、特に黒系統や赤系統のカラーは色褪せしやすいので注意が必要です。
ボンネットが色褪せてしまった場合は全塗装することになりますが、単純に上から塗装すればいいというわけではありません。表面だけ塗装してもすぐにひび割れなどを起こしてしまうので、長く塗装を維持するためには下地から作る必要があります。
そうなると、塗装費用は40,000円~60,000円程度になり、下地の範囲や面積によって費用は変動します。
ボンネットの塗装費用:くすみ
ボンネットの塗装は、使っているとどんどんくすんでしまい、新車の時のような光沢はなくなっていきます。くすみによる色落ちの塗装費用は安ければ4,000円程度で、高くても15,000円程度でしょう。くすみによる色落ちの塗装には、大きく「軽研磨仕上げ」と「鏡面加工仕上げ」の2種類あり、それぞれで塗装費用が異なります。
なるべく安く塗装したい方には「軽研磨仕上げ」がおすすめで、新車のような輝きが欲しい方は少し奮発して「鏡面加工仕上げ」を選ぶと良いでしょう。
ボンネットの塗装費用が高額なる3つの理由
ボンネットの塗装費用は、思ったよりも高額になることがあります。おもに考える理由は、以下の3つです。
1. ボンネットに傷やへこみがある
2. 内部にダメージが蓄積している
3. 特殊な塗装を使っている
1. ボンネットに傷やへこみがある
ボンネットに傷やへこみがある場合は、板金修理も必要になるためトータル費用が高くなってしまいます。ボンネットの修理代相場は以下のとおり。
ボンネットの擦り傷(10cm以内) | ボンネットの擦り傷(20cm以内) | ボンネットの擦り傷(20cm以上) | |
ディーラー | 35,000円~45,000円 | 45,000円~55,000円 | 55,000円~ |
カー用品店 | 25,000円~35,000円 | 35,000円~45,000円 | 45,000円~ |
板金業者(※) | 27,500円 | 33,000円 | 37,500円~ |
専門業者によって修理代の相場はさまざまですが、10cm程度の小さな傷でも20,000円以上、20cmを超える傷の場合は30,000~50,000円程度になります。この修理代に塗装費用が上乗せになると、場合によっては100,000円近くになることも予想されます。
板金修理なしで塗装した場合、土台となる下地が弱いので、すぐに塗装剥がれやひび割れを起こす可能性があります。トータル費用は高額になりますが、愛車を長くキレイに使うためには致し方ないといえるでしょう。
2. 内部にダメージが蓄積している
ボンネットに目立った傷がなくても、ちょっとした傷から内部にダメージが蓄積されている可能性があります。たとえば、飛び石による小さな傷から雨水が入り、サビが発生するなど。
見た目に異常がなくても、内部ダメージが大きい場合は交換が必要なケースもあります。ボンネットの交換は100,000円以上かかることが多いのでは注意しましょう。
3. 特殊な塗装を使っている
ボンネットの塗装費用は、使用している塗装の種類によっても変動します。たとえば、一般的な単色ソリッド塗装は比較的安くすみますが、
・パール塗装
・クリア塗装
・マジョーラ塗装
・メーカー限定塗装
などは高額になる可能性があります。また、外車や高級車などは特殊な塗装が施されていることが多いので注意しましょう。
ボンネットの全塗装を長持ちさせるコツ
ボンネットは面積が大きく、塗装するには高額費用がかかってしまう恐れがあるので、なるべく塗装が劣化しないように長持ちさせる必要があります。
ボンネットの塗装を長持ちさせるコツはこちら。
・紫外線を浴びないように工夫する
・定期的に洗車する
・車体をコーティングする
紫外線を浴びないように工夫する
車のボディは紫外線を浴びると、表面のクリア層が剥がれ「ボディカラーのくすみ」や「色褪せ」などの経年劣化が早まります。
とくに、ボンネットは上を向いているので紫外線ダメージを直で受けるパーツです。
そのため、ボンネットがなるべく紫外線を浴びないように、屋根付きのガレージに駐車する、もしくは保護カバーを被せるなど工夫するのがポイントです。
また、雨に含まれている成分も経年劣化を早める原因になるので、車体が濡れた場合は
キレイに拭き取るようにしましょう。
定期的に洗車する
ボンネットの塗装を長持ちさせるには、定期的に洗車をしてメンテナンスする必要があります。
車にはほこりや汚れが付着し、時には虫の死骸や鳥のフンが付くことも。
虫の死骸は紫外線を浴びると酸を発生させ、塗装が変色してしまう可能性があります。
また、鳥のフンも酸性が強く、経年劣化につながるので注意が必要です。
まったく汚れないように運転するのは不可能なので、汚れた場合は早めに洗車をして、こまめにメンテナンスをするのが塗装を長持ちさせるコツといえます。
車体をコーティングする
車のコーティングと聞くと「ツヤ出し」というイメージがありますが、実は塗装を長持ちさせるためには欠かせない作業のひとつです。
車体をコーティングすることで、撥水効果が生まれ水をはじき、傷もつきにくくなるので塗装の長持ちにつながります。
コーティングは自分ですることも可能ですが、より塗装を守ってくれるガラスコーティングなどを行う場合は専門業者やガソリンスタンドなどに相談するのがおすすめです。
塗装を守って、車のツヤも出るので一石二鳥といえます。
ボンネットの塗装を自分でする方法
ボンネットの塗装は自分ですることも可能ですが、慣れていない人が行うと色ムラが発生するなどキレイな仕上がりにならない可能性があります。
そのため、不安な方や自信がない方は、専門業者に相談するようにしましょう。
ボンネットの塗装を自分でする際に必要な道具と手順はこちらです。
【必要な道具】
・耐水ペーパー
・シリコンオフ
・マスキングテープ
・サーフェイサー
・スプレー
・コンパウンド
・クリアスプレー
・ぼかし材等
【塗装の手順】
■準備
➀塗装する前に、車を洗って汚れや埃を取り除きます。
➁次に、ボンネットについているパーツやエンブレム、ライトなどを外し、塗料がつかないようにマスキングテープで保護します。
■研磨作業
➀ボンネットの表面に傷や凹みがある場合は、耐水サンドペーパーを使って表面を平らにしてから研磨してください。
※研磨の際には、目詰まりしたペーパーや汚れたスポンジを使わず、新しいものを使いましょう。
➁シリコンオフで脱脂します。
■下地処理
➀研磨が終わったら、塗装する前に下地処理を行います。下地処理には、サーフェイサーを使用します。
➁スプレーなどでサーフェイサーを満遍なく塗布します。塗布後、完全に乾燥させてください。
■塗装
➀サーフェイサーが完全に乾いたら、車用のスプレーで塗装を行います。このとき、液だれが発生しないように数回に分けてスプレーします。
➁塗装が完了したら細目のコンパウンドで表面を研磨し、凹凸がないようにします。
③再度シリコンオフで脱脂をし、クリア塗装を全体的にスプレーしたらマスキングを剥がします。
➃最後にぼかし剤をスプレーして、自然乾燥させれば完成です。
車の塗装費用を安くするならムーンショットにお任せ!
車の塗装は、全塗装になると15万円以上かかることがほとんどで、車種によっては30万円を越えることも十分に考えられます。
そのため、DIYで補修したいと考える方も多いと思いますが、失敗するリスクを考えるとプロに任せるのが一番でしょう。
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まとめ
車のボンネットは飛び石や接触事故だけでなく、紫外線や鳥のフンなどによっても劣化してしまいます。
ボンネットの塗装費用は、依頼する専門業者やボンネットの状態によっても左右されるので、まずは見積もりを取ってどれくらいの費用がかかるのか確認するようにしましょう。
ボンネットの塗装費用の相場などは、この記事を参考にしてみてください。
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