車の塗装剥がれ・傷修理の方法とは?DIY手順や修理料金を解説
2024年08月01日

車を壁や電柱などの障害物に擦ると、傷だけでなく塗装まで剥がれてしまうことがありますよね。しかし、車の修理を専門業者に依頼すると高額な費用がかかってしまうもの…。そのため、なるべく自分で修理しようと考える方も多いはずです。
そこで、この記事では
■車の塗装剥がれ・傷を自分で修理する方法
■修理専門業者に依頼した際の料金相場
について詳しく解説していきます。「車に傷がついて、塗装まで剥がれた…。」そんな方は、ぜひ参考にしてみてください。
車の塗装剥がれが生じるおもな原因

車の塗装剥がれが生じる原因は、おもに以下の2つです。
・傷やへこみ
・経年劣化
もっとも分かりやすいのが、傷やへこみによる塗装剥がれです。壁や電柱などの障害物に車のボディを擦ると、擦り傷だけでなく塗装も剥がれてしまいます。また、飛び石も塗装剥がれの大きな原因となります。
そして、塗装剥がれの原因として、経年劣化も挙げられます。どれだけキレイに使っていても、紫外線や雨などでどうしても塗装が劣化していくものです。劣化を防ぐためには、車体カバーや屋根つきガレージに駐車するなど対策を取りましょう。
車の塗装剥がれを放置するリスク

車の塗装剥がれは見た目の問題だけだと思われがちですが、放置するとボディの劣化や修理費用の高額化につながる可能性があります。塗装には車体を保護する役割があるため、剥がれた部分から雨水や汚れが入り込むと、さまざまなトラブルを引き起こす恐れがあります。
サビが発生しやすくなる
塗装が剥がれると、下地や金属部分が外気にさらされやすくなります。その状態で雨や湿気に触れると酸化が進み、サビが発生する原因になります。
とくに金属部分が露出している場合は、サビの進行が早くなるため注意が必要です。
修理費用が高額になる可能性がある
塗装剥がれを放置してサビや劣化が広がると、補修範囲も大きくなります。
初期段階であれば部分補修で対応できるケースでも、状態が悪化すると再塗装や板金修理が必要になり、修理費用が高額になりかねません。余計な出費を防ぐためにも、早めの補修を検討しましょう。
車の塗装剥がれや傷は、自分で修理できる?

車の塗装剝がれや傷は、自分で修理することが可能です。
一般的には、コンパウンドやタッチペンなどの傷消し剤を使って修理することになりますが、傷消し剤はすべての傷を修理できるものではありません。
あくまで、小さな傷や塗装が少し剥がれている程度の傷を修理するためのもの、ということを頭に入れておきましょう。
それ以外の深い傷や大きなへこみなどを自分で修理するのは難しいため、ディーラーや板金業者などの専門業者に依頼するのがベストです。
コンパウンドを使った修理手順

浅い擦り傷や細かな線傷を補修したい場合は、研磨剤であるコンパウンドを使用する方法が一般的です。
コンパウンドは塗装表面をわずかに磨いて傷を目立ちにくくするアイテムで、特別な技術がなくても比較的扱いやすく、DIY補修が初めての方にも向いています。
商品はカー用品店やホームセンター、インターネット通販などで購入でき、比較的手頃な価格で入手できるのもメリットです。
ここからは、コンパウンドを使った基本的な補修手順を紹介します。
コンパウンドでの修理手順
コンパウンドを使った修理手順は次のとおりです。
■必要なもの
- コンパウンド(細目・極細)
- 液体コンパウンド
- スポンジもしくは乾いた布
■修理手順
①まずは車体を水で洗い流し、補修箇所の汚れや砂、ホコリをしっかり取り除きます。
②スポンジまたは柔らかい布に細目のコンパウンドを少量取り、傷の部分を優しく磨いていきます。強く擦ると塗装まで削る恐れがあるため、力を入れすぎないようにしましょう。
③コンパウンドが乾いてきたら適宜追加しながら、傷が目立たなくなるまで作業を続けます。
④次に極細タイプのコンパウンドを使用し、補修箇所の表面を整えます。周囲との違和感がなくなるまで丁寧に磨きましょう。
⑤最後に液体コンパウンドで仕上げ磨きをして、ツヤを整えたら完了です。
コンパウンドを使用する場合の注意点
コンパウンドを使用する際は、磨きすぎに注意しましょう。過度に研磨すると傷だけでなく周囲の塗装まで削ってしまい、かえって状態が悪化する可能性があります。
また、未塗装の樹脂製バンパーについた傷は、コンパウンドで目立たなくできない場合があるため注意が必要です。
コンパウンドが効果を発揮しやすいのは、洗車傷や浅い擦り傷など、塗装表面についた軽微な傷です。
一方で、爪が引っかかるほど深い傷や塗装が剥がれて下地が見える傷は、コンパウンドだけでの補修は難しいため、タッチペンや業者による修理を検討しましょう。
タッチペンを使った修理手順

コンパウンドだけでは塗装までカバーすることはできないので、その場合はタッチペンを組み合わせて使うと効果的です。
タッチペンはピンポイントで塗装を施すことができ、なおかつサビ止め効果もあるので一石二鳥といえます。
コンパウンド同様、タッチペンもカー用品店やネットで手軽に購入できるので、塗装まで行いたい方はチェックしてみてください。
それでは、タッチペンを使った修理手順をお伝えしていきます。
タッチペンでの修理手順
タッチペンを使った修理手順は次のとおりです。
■準備するもの
- コンパウンド(極細・液体)
- 耐水サンドペーパー
- マスキングテープ
- タッチペン
■修理手順
①補修箇所を水洗いし、砂やホコリ、汚れなどをしっかり洗い流します。
②下地を整えるために、極細タイプのコンパウンドで傷の周辺を軽く磨いておくと、補修後の仕上がりがキレイです。
③耐水サンドペーパーを使い、傷の中に残っている汚れやサビなどを丁寧に取り除きます。
④塗料のはみ出しを防ぐため、補修箇所の周囲をマスキングテープで保護します。
⑤車体のカラーコードに合ったタッチペンを使用し、傷部分へ塗料をのせます。塗るというよりも、塗料を少しずつ置くイメージで作業するとキレイに仕上がります。
⑥塗装後は十分に乾燥させるため、そのまま約1週間程度自然乾燥させます。
⑦乾燥が完了したら再びマスキングをして、盛り上がった塗料部分を耐水サンドペーパーで少しずつ削りながら表面を整えます。
⑧マスキングテープを外し、極細コンパウンドで段差が目立たなくなるまで丁寧に磨きます。
⑨最後に液体コンパウンドで仕上げ磨きをして、ツヤを整えたら補修完了です。
タッチペンを使用する場合の注意点
タッチペンを使えば、表面の傷や塗装の剥がれを隠すことはできます。
しかし、深い傷やえぐれた傷は修理できないので注意が必要です。
タッチペンで表面の傷を隠しても、深い部分の傷からサビが発生して、ボディなどの鋼板が腐食するおそれがあります。
カラースプレーを使った修理手順

塗装剥がれの範囲が広い場合や、タッチペンだと目立つ場合は、カラースプレーを使った補修が有効です。ただし、色ムラや塗りすぎによる失敗のリスクもあるため、慎重に作業を進めましょう。
カラースプレーでの修理手順
カラースプレーを使った修理手順は以下のとおりです。
■準備するもの
- カラースプレー
- クリアスプレー
- マスキングテープ
- 新聞紙・マスキングシート
- 耐水ペーパー
- 脱脂剤
■修理手順
①補修箇所と周辺を洗車し、汚れや油分を落とします。
②塗装する部分以外に塗料が付着しないよう、マスキングテープや新聞紙で周囲を保護します。
③必要に応じて耐水ペーパーで補修箇所を軽く研磨し、表面をなめらかに整えます。
④カラースプレーをよく振り、車体から20〜30cmほど離して薄く吹きつけます。
⑤一度に厚塗りせず、乾燥させながら数回に分けて重ね塗りします。
⑥塗装が完全に乾いたら、必要に応じてクリアスプレーを吹きつけて保護します。
⑦最後に仕上がりを確認し、マスキングテープを外して完成です。
カラースプレーを使用する場合の注意点
カラースプレーは車種ごとに対応カラーが異なるため、補修前に車のカラーコードを確認し、同じ色の塗料を選ぶことが大切です。適切に補修できれば、塗装剥がれを目立ちにくくし、サビの発生予防にもつながります。
自分で修理できない車の塗装・傷とは

傷やへこみが小さい場合は、先述したようにコンパウンドやタッチペンで修理することも可能ですが、中には自分で修理するのが難しいケースもあります。初心者が自分で修理するのが難しくなる基準はこちらです。
- 塗装が剥がれ下地が見えている
- 損傷が激しくフレームが歪んでいる
それでは、詳しく見ていきましょう。
塗装が剥がれ下地が見えている
車の塗装は、下地、カラー層、クリア層と3層になっていることがほとんどですが、下地まで見えるほどの深い傷の場合は自分で修理するのが難しくなります。
理由としては、下地処理にパテを使用するからです。
コンパウンドやタッチペンと違い、パテを使った修理は難易度が高く、初心者の方がおこなうと満足のいく仕上がりにはならないことがほとんどです。
また、最悪の場合には失敗する可能性もあるので、パテが必要な深い傷は自分で修理しないことをおすすめします。
下地処理をきちんと施さなければ、すぐに塗装が剥がれてしまうものです。
塗装が剥がれ下地が見えている場合は、プロである専門業者に任せるのが一番といえるでしょう。
損傷が激しくフレームが歪んでいる
車の損傷が激しい場合は、板金修理が必要になり、塗装も施す必要があるのですべてを自分で修理するのはほとんど不可能といえます。
へこみ修理にはパテを使用する必要がありますし、塗装といっても種類が多く、特殊な塗装の場合はプロの力が必須になります。
また、パネルだけでなくフレームが歪んでいる場合も自分で修理することは難しいので、早めに専門業者に相談するようにしましょう。
車の塗装剥がれ・傷修理を自分でおこなうリスク
車の塗装剥がれや傷修理を自分でする場合は、成功すれば修理費用を安く抑えることができます。
しかし失敗したときには、次のようなリスクがあります。
1.修理費用が高額になる
コンパウンドで磨きすぎると傷が広がったり、深くなったりして、車へのダメージが大きくなることがあります。
修理に失敗してから、業者に修理を依頼すると、修理費用が高額になったり、修理期間が長くなったりするリスクがあります。
2.見栄えが悪くなる
タッチペンで補修した部分などは、周辺と色合いが異なり、修理跡が目立ってしまうことが多いです。
自分で修理すると、プロが板金塗装で修復した場合では、出来栄えが異なります。
自分で修理すると、費用を抑えることができますが、見栄えが悪くなるリスクがあります。
大きな傷は専門業者に修理を依頼するのがおすすめ
自分で修理を行うと、傷を目立たなくすることは可能ですが、完全に修復することはできません。
そのため、どうしても見栄えが悪くなってしまいます。
年式の古い車であれば、多少出来栄えが悪くても我慢できるかもしれません。
しかし高級車や納車したばかりの新車であれば、そうもいかないでしょう。
キレイな状態に修復したい人や、経験が乏しくて自信がない人は、専門の修理業者に依頼するのがおすす
めです。
車の塗装剥がれ・傷修理の料金相場とは

車の塗装剥がれ・傷修理にかかる料金相場はディーラーによって異なります。ここでは、ディーラー別の修理料金相場を紹介します。
なお、塗装剥がれの原因によってはメーカー保証の対象となり、無償修理を受けられるかもしれません。有償修理を依頼する前に、保証の適用可否を確認すると良いでしょう。
トヨタディーラーの修理費用
| ソリッド・メタリック2コートパール | 3コートパールマイカ | ソリッド・メタリック2コートパール(2色) | 3コートパールマイカ(2色) | |
| バンパー(10×20cm以内) | 20,900円 | 24,200円 | 26,400円 | 29,700円 |
| ボディ(10×10cm以内) | 22,000円 | 25,300円 | 27,500円 | 30,800円 |
| フェンダー(10×10cm以内) | 31,900円 | 35,200円 | 37,400円 | 40,700円 |
※修理代はあくまで一例です
ホンダディーラーの修理費用
| 傷の範囲 | ソリッド メタリック 2コートパール | 3コートパール | |
| ボディ | 10cm×15cmまで | 22,000円 | 27,500円 |
| バンパー | 10cm×15cmまで | 26,400円 | 31,900円 |
※修理代はディーラーによって異なります
マツダディーラーの修理費用
| 5×10cm | 10×10cm | 10×20cm | 10×30cm | |
| バンパー | 16,500円 | 24,200円 | 29,700円 | 36,300円 |
| ミラー | 片側18,700円 | - | 両側37,400円 | - |
| ボディ側面パネル(すり傷) | 28,600円 | 34,100円 | 40,700円 | 48,400円 |
| ボディ側面パネル(へこみ) | 33,000円 | 40,700円 | 48,400円 | - |
※マツダQBpit修理料金表
スバルディーラーの修理費用
| 単色メタリック系 | 単色パール系 | ツートンメタリック系 | ツートンパーツ系 | |
| バンパー(10×20cm以内の傷) | 22,000円 | 28,600円 | 27,500円 | 34,100円 |
| パネル(10×10cm以内の傷) | 22,000円 | 28,600円 | 27,500円 | 34,100円 |
※修理代はあくまで一例です
三菱ディーラーの修理費用
| 基本修理料金 | 板金作業 | 追加料金(2トーン・3コート) | 追加料金(3コート色の1トーン) | |
| バンパー(10×15cm以内の傷) | 18,543円〜 | +7,857円 | +5,971円 | +11,786円 |
| ドア(10×15cm以内の傷) | 18,543円〜 | +7,857円 | +5,971円 | +11,786円 |
※修理代はあくまで一例です
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車の塗装は、全塗装になると15万円以上かかることがほとんどで、車種によっては30万円を越えることも十分に考えられます。
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まとめ
多少の塗装剥がれや傷は、コンパウンドとタッチペンを使って自分で修理することも可能です。
しかし、仕上がりのクオリティを考えると、やはりプロに任せるのが一番。
それでも自分で修理したいという方は、この記事で解説したそれぞれの修理手順や注意点を参考にしてみてください。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。
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