【基準】バンパーを擦ったときの対処法は？気になる修理代について解説

曲がり角や電柱などにバンパーを擦ってしまうことありますよね。バンパーは車の前後に装備されているため、傷ができると目立ってしまうのも事実。中には、早めに対処したいけど、修理の仕方が分からないという方も多いはずです。

この記事では、バンパーを擦った際の修理方法や専門業者に依頼した際の修理代の相場など、詳しく解説していきたいと思います。バンパーを擦って傷ができてしまった方は、ぜひ参考にしてみてください。

気づかないうちにバンパーを擦っていた！その原因とは

いつ、どこで擦ったのか？気づかないうちにバンパーを擦っていたということもあるでしょう。その主な原因をいくつかご紹介します。

飛び石

前を走る車のタイヤから飛び出した小さな石が車に当たり、バンパーを傷つけてしまうケースがあります。小さな石なので当たったことに気づかず、そのまま放置してしまうケースもあるでしょう。

この「飛び石」を完全に防ぐのは難しいですが、高速道路での走行時に被害が起きやすいため、高速道路では前の車との車間距離を適切に保つといった対策をとるのがおすすめです。

不適切な洗車

バンパーに細かな傷が多数ついている場合、洗車方法に原因があるかもしれません。

たとえば、タイヤやホイールに使用するブラシを使ってバンパーを洗うと、細かな傷がついてしまうこともあります。

縁石

縁石に乗り上げるときや下りるときに、バンパー下を擦ってしまい傷になることがあります。乗り上げるときは表面からではなく、タイヤを片方ずつにするなど対策を取るようにしましょう。

また、縦列駐車の際に攻めすぎて擦ってしまうこともあります。車の高さはしっかりと頭に入れておきましょう。

車止め

続いての原因は、車止めによるものです。コンビニやショッピングモールなどの駐車場には車止めが設置されていることがほとんど。バック駐車で下がりすぎてしまい、車止めにバンパーを擦ってしまうという事故が散見されます。

一般的な車止めは、15cm程度と基準が設けられていますが、中にはもう少し高く設定されている場合もあります。自分の車の高さと併せて確認するようにしましょう。

急こう配な坂道

続いての原因は、急こう配な坂道によるものです。スポーツカーやシャコタンの車など、車高の低い車が勢いよく坂道を上り下りするとバンパーを擦ってしまうことがあります。勾配のある坂道では、スピードを落としてから出入りするように心がけましょう。

バンパーの擦り傷は放置してはいけない！？

小さな傷ならそのまま放置しても大丈夫と考えている方も多いと思いますが、それは危険です。車のボディは塗装で保護されていますが、傷が付くとこの塗装が剥がれてしまいます。

剥き出しとなったボディは、雨などの影響でサビになり、どんどん見た目も悪くなってしまいます。サビになると修理も大変なので、バンパーの擦り傷は放置せずに早めに修理するようにしましょう。

【基準】バンパーの擦り傷｜DIY修理と専門業者への依頼

バンパーの擦り傷をDIY修理するか専門業者に依頼するか迷っていませんか。実際、小さな擦り傷であればDIYでも修理可能です。ただし、DIY修理はリスクもあるので、以下の基準を参考にしてみてください。

	詳細	修理方法
DIY修理できる傷の程度	・水をかけて見えなくなるほどの浅い傷 ・表面を擦った程度の浅い傷 ・塗装が少し剥がれる程度の擦り傷	・傷消しワックス ・コンパウンド ・タッチペン
専門業者に依頼するべき傷の程度	・下地まで見えている深くえぐれた傷 ・広範囲の傷	・パテ

DIYで修理できるのは、浅く小さな傷のみです。パテを使った下地作りや広範囲の塗装は、難易度が高いためプロに任せるのが賢明です。

愛車をキレイに修理するためにも、上記の基準を参考にしてみてください。

バンパーを擦ったらすぐに修理しよう

バンパーの擦り傷は、「専門業者に依頼する方法」と「自分で修理する方法」があります。小さく浅い傷であれば自分で修理することも可能なので、その方法をご紹介したいと思います。

コンパウンド

まずは、コンパウンドを使った修理方法です。コンパウンドは、傷口を研磨するだけで簡単に傷を目立たなくすることができる傷消し剤のひとつです。

値段も1,000円以下とお手頃なので、ちょっとした傷を修理したいという方におすすめです。

■修理手順

①車を水洗いし、汚れやほこりをキレイに落とします。
②スポンジや乾いた布にコンパウンド（細目）を少量つけ、なでるように磨いていきます。この時、力を入れすぎるとボディを削りすぎてしまうので注意しましょう。
③先ほどつけたコンパウンドが渇いてきたら、コンパウンドを付け足して傷が見えなくなるまで磨いていきます。
④コンパウンド（極細）でさらに傷口を磨いていきます。見た目が変わらなくなるまで磨いたら終了です。
⑤最後に液体コンパウンドで仕上げれば完了です。

タッチペン

2つ目は、塗装を施すことができるタッチペンを使った修理方法です。タッチペンは、傷に対してピンポイントで塗装を施すことができるので、小さな傷の場合はスプレーよりも有効になります。

また、タッチペンは塗装と同時にサビ目止めもできる優れものです。線状の傷にはコンパウンドと併用してタッチペンも使うようにしましょう。

■修理手順

①車を水洗いし、汚れやほこりをキレイに落とします。
②下処理としてコンパウンド（極細）である程度傷を磨くと仕上がりがキレイになります。
③耐水サンドペーパーで、傷の内部に埋まっている汚れを取ります。
④傷口の周りをマスキングテープで覆い、ほかの場所に塗料がつかないようにします。
⑤ボディカラーと同じカラーのタッチペンを傷口に付けていきます。この時、なぞるように塗るのではなく、点を打つように塗料をつけるのがポイントです。
⑥タッチペンでの塗装が完了したら1週間ほど自然乾燥させます。
⑦再度マスキングテープを貼って、盛り上がった塗料を耐水サンドペーパーで削っていきます。
⑧マスキングテープを剥がし、コンパウンド（極細）で平らになるまで研磨していきます。
⑨最後に液体コンパウンドで仕上げれば完了です。

【比較】バンパーを擦った際に依頼するべき専門業者

バンパーを擦った際に困るのが「専門業者の選び方」ですよね。車の板金修理は、依頼する専門業者によって料金や仕上がりのクオリティなどが大きく変わってきます。おもに、バンパー修理を依頼できる専門業者と特徴を以下の表にまとめました。

専門業者	メリット	デメリット
ディーラー	・純正パーツを取り扱っているため安心感がある ・サービスの質が高い ・自車の特性を熟知している	・修理代が高い ・修理工場に委託するため修理期間が長くなる可能性がある
カー用品店	・全国に店舗があるため気軽に相談できる ・同時にカーアクセサリーを購入できる	・傷の状態によっては引き受けてもらえないケースがある
板金業者	・修理代が安い ・即日対応の店舗が多い	・店舗によってサービスや技術力がバラバラ

それぞれについて詳しく解説していきます。

ディーラー：信頼と実績

メーカーの正規販売店であるディーラーでは、純正部品を使用した質の高い修理が受けられるというメリットがあります。また、自車の特性には熟知しているため、安心して任せられるでしょう。

ただし、提携している修理工場に委託するディーラーは、中間マージンが発生するため修理代が高額になります。

修理代が高くなっても、信頼できる専門業者に依頼したいという方におすすめです。

カー用品店：全国展開で相談しやすい

カー用品店は、全国に店舗があるため気軽に相談できます。同時に必要なカーアクセサリーなどを購入できるメリットもあります。

ただし、傷の状態やお店の混雑状況によっては依頼を引き受けてもらえないケースがあります。カー用品店に依頼する際は、事前にネットなどから見積もりを取ることをおすすめします。

板金業者：修理代が安い・即日対応

板金業者は修理代の安さが最大の魅力です。ディーラーで数万円かかるバンパー修理も、板金業者なら1万円以下で修理できることがあります。また、即日対応の店舗も多く、すぐに修理したいという方にもおすすめです。

ただし、板金業者は店舗によって技術力に差があります。そのため、信頼できる板金業者を見つけるためにも、Googleマップの口コミなどはしっかり確認しましょう。

バンパーを擦った場合の修理費用の相場

バンパーを擦った場合の修理費用の相場は、傷の大きさや依頼先の業者によって異なります。

	バンパーの擦り傷（10cm以内）	バンパーの擦り傷（20cm以内）	バンパーの擦り傷（20cm以上）
ディーラー	15,000円～25,000円	25,000円～35,000円	35,000円～
カー用品店	10,000円～20,000円	20,000円～30,000円	30,000円～
板金業者（※）	2,480円	5,500円	7,980円～

10cm以内の小さな傷の修理であっても、修理費用の相場は10,000円〜25,000円程度となるでしょう。

バンパーを擦った後の修理を安く済ませる方法

続いては、バンパーを擦った後の修理を安く済ませる方法について、具体的に解説します。

板金業者に依頼する

バンパーの修理は、ディーラーやカー用品店よりも、板金業者に依頼するほうが費用を抑えられるケースが多いです。

とくに、長年の経験を持つ職人が対応する地域の板金業者は、仕上がりの品質も期待できるため、コストパフォーマンスに優れています。

複数業者に見積もりを依頼する

板金業者を利用する際には、複数の業者に見積もりを依頼し、比較検討するのがおすすめです。

見積もりの内容については、単に金額が安いかだけでなく、わかりやすいか、不明確なところがないかもチェックしましょう。

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