車の板金塗装とは？気になる料金相場や保険の適用について

車の板金塗装はどのようなことをするのか、車両保険は適用されるのかなど、板金塗装についていろいろと気になっている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、車の板金塗装や車両保険の適用などについて、詳しく解説していきます。
車に傷やへこみができて、板金塗装することを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

車の板金塗装とは

車の板金塗装と言われても、具体的にどのようなことをするのかよく分からないという方も多いでしょう。
そもそも板金塗装とは、「板金」と「塗装」の2つの作業を組み合わせた言葉になります。
「板金」とは、傷やへこみなどで変形した車のボディを修理する作業のことを指し、大きく「外板板金」「内板骨格修正」「パネル取替」などを行います。
ほとんどの場合、傷がつくと塗装も剥がれてしまうので、「板金」とセットで「板金塗装」と一般的に呼ばれるようになりました。

外板板金

外板板金とは、フロントやリアなど外側のパネルを修理する作業のことです。
車のドアを例にすると、ドアはフレームを軸に外側と内側でパネルがわかれているため、外板板金では外側のパネルのみ修理することになります。
ボンネットやリアゲートなども同様で、場合によってはパーツの脱着作業が必要になることもあります。
パーツの脱着作業が必要になると、その分工賃が発生し修理代は割増になるので注意しましょう。

内板骨格修正

内板骨格修正とは、衝突事故などで損傷が激しい場合に、外側のパネルだけでなく骨格部分（フレーム）の修理まで行うことです。
ボディ修正装置やフレーム修正機などの特殊な機械を使用することが多く、10万円～100万円の高額費用になる場合があります。
このように、内板骨格修正には高額な費用がかかるため、保険会社が全損扱いとする基準でもあります。
愛車であれば修理したいと思うかもしれませんが、場合によっては買い替えも検討しましょう。

パネル取替

「外板板金」「内板骨格修正」で修理できないほどの損傷や、修復が困難で時間がかかる場合、また、強度が保てない場合などはパネル取替になることがあります。
パネル取替になると費用も一気に上がってしまいますが、安全に走行するためには必要な作業です。
また、車には、バンパーやドア、ボンネットなどボルトで取替できるパーツもあれば、リアフェンダーのように溶接が必要なパーツもあります。
その場合はさらに費用が高額になる可能性があるので、見積りの際に内訳を確認するようにしましょう。

車の板金塗装は自分で出来る？

車の板金塗装は数万円以上の高額費用になることが多いため、自分で修理出来ればかなりの節約につながります。
しかし、自分で修理出来るのは外板板金の中でも、小さな傷の修理だけ。
傷が大きい、もしくは深い場合や、内板骨格修正などは自分で修理するのは困難なので、プロである専門業者に任せるようにしましょう。

車の板金塗装を専門業者に依頼するメリット・デメリット

車の板金塗装は、基本的には専門業者に任せるのがベストです。
理由は、初心者ではキレイに修理することが難しく、失敗すると余計に傷が目立ちお金も時間も無駄になってしまうからです。
専門業者に依頼すると修理代が高額になることがありますが、キレイに修理をして安全に走行するためには専門業者への依頼が必須といえます。

車の板金塗装が必要なケース

車の板金塗装が必要なケースは、「傷」「へこみ」「経年劣化」などになります。
接触事故による擦り傷やへこみ、またはひっかき傷や経年劣化による色褪せなどは、基本的に板金塗装が必要になるので、頭に入れておきましょう。

車の板金塗装に車両保険は適用できる？

交通事故に遭った際、車の修理に車両保険を使いたいと考える方も多いでしょう。
車両保険に加入していれば事故の際の修理代に車両保険を適用することは可能ですが、保険の内容によっては適用されないケースもあるので注意が必要です。
一般的に車両保険が適用されるケースはこちら
・車の盗難
・飛来物との接触
・落書きなどのいたずら
さらに、車両保険のグレードによっては「自損事故」や「当て逃げ（相手が不明）」なども適用されることがあります。
しかし、飲酒運転などの違法運転で起こした事故や故意に起こした事故などは、保険適用の対象外となるので注意が必要です。

車両保険適用の注意点

車両保険を適用すると、自分の負担する修理代を減らすことができますが、翌年の等級が下がることを忘れてはいけません。
等級が下がると保険料は上がるので、長い目で見ると車両保険を適用することで損する可能性も十分に考えられます。
そのため、車両保険を適用した場合の翌年の保険料と、車両保険を適用しなかった場合の修理代を天秤にかけて検討するようにしましょう。

車の板金塗装｜料金相場が安いのはどの業者？

車の板金塗装を行ってくれる専門業者はいくつかあり、代表的なのが「ディーラー」「カー用品店」「板金業者」の3つです。
専門業者によって修理代は大きく異なりますが、一般的にもっとも安いのが板金業者です。
ディーラーやカー用品店よりも比較的修理代の相場は安いので、なるべく安く修理したいという方は近くの板金業者を探すのがベストでしょう。

板金塗装の料金相場

さっそくですが、専門業者ごとの修理代の相場をお伝えします。

【バンパーの修理代】

	バンパーの擦り傷（10cm以内）	バンパーの擦り傷（20cm以内）	バンパーの擦り傷（20cm以上）
ディーラー	15,000円～25,000円	25,000円～35,000円	35,000円～
カー用品店	10,000円～20,000円	20,000円～30,000円	30,000円～
板金業者（※）	2,480円	5,000円	5,000円～

※弊社の修理代

※各修理代：弊社調べ

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まとめ

車の板金塗装は、車の傷やへこみを修理する「板金」とボディカラーなどを施す「塗装」を合わせた言葉です。
事故やいたずらなどで車を破損した場合は、板金塗装が必要になるので、お近くの専門業者を探すと良いでしょう。
また、車両保険の適用についてよく分からないという場合も、専門業者に相談できるので、一度問い合わせてみてはいかがでしょうか。