車をぶつけたらどこに修理依頼するべき?修理費用や期間を解説
2025年10月04日

車をぶつけると傷やへこみになりますが、修理したくてもどこに修理依頼するのがベストなのか分からないという方も多いのではないでしょうか。そこで、この記事では以下の内容について、詳しく解説していきます。
・専門業者ごとの特徴や修理費用
・車の傷を自分で修理する方法
・車の修理費用を安くおさえるポイント
車の修理をどこに依頼すればいいのか迷っている方や、修理費用を出来る限り安くしたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

車をぶつけた時の対処法

相手がいる、いないに限らず、車をぶつけてそのまま立ち去ってはいけません。ここでは、以下2つのケースでの対処法を紹介します。
・相手がいない物損事故の場合
・相手がいる接触事故の場合
相手がいない物損事故の場合
壁や電柱、ガードレールなどにぶつかって、相手がいないケースでの対処法は以下のとおりです。
1. 車が動く場合は、安全な位置まで移動させる
2. 三角表示板などで後続車両に知らせる
3. 警察に連絡する
4. 加入している保険会社に連絡する
5. 事故の状況をなるべく詳細に記録する
6. ぶつかった物の所有者を確認し、後日謝罪する
障害物に車をぶつけた際は、二次被害を防ぐために車を安全な場所まで移動させましょう。このとき、三角表示板や夜間の場合は発煙筒などで、後続車両に事故があったことを知らせます。
その後、警察と加入している保険会社に連絡し、状況を説明します。「相手がいない物損事故の場合、誰かにケガをさせたわけではないのに、なぜ警察に連絡が必要なのか?」と疑問に思うかもしれません。
しかし、これは道路交通法で定められた運転手の義務(※)です。たとえ、相手がいない物損事故だったとしても、必ず警察には連絡するようにしましょう。また、ぶつかった物が誰かの家の壁などの場合は、連絡先を交換し、後日謝罪に行きましょう。
(※)参照:道路交通法|e-Gov法令検索
相手がいる接触事故の場合
人や他の車にぶつかった場合、基本的な流れは同じですが”ケガ人の救護”が第一優先になります。対処法の流れは、以下のとおりです。
1. ケガ人の有無を確認する
2. ケガ人がいる場合は、119番通報する
3. 車が動く場合は、安全な位置まで移動させる
4. 三角表示板などで後続車両に知らせる
5. 警察に連絡する
6. 加入している保険会社に連絡する
7. 事故の状況をなるべく詳細に記録する
8. 相手側と連絡先を交換し、その後のやり取りは保険会社に任せる
人や他の車にぶつかった場合、頭が真っ白になり、パニックになってしまうこともあるでしょう。しかし、ケガ人がいる場合は、すぐに119番通報をして、ケガ人の救護にあたりましょう。相手がいる場合は、事故現場の状況は細かく記録することをおすすめします。
なぜなら、この記録をもとに、過失割合や損害賠償金額が決まるからです。ドライブレコーダーに映像が残っているのが一番ですが、それ以外の情報はなるべく細かく記録しておきましょう。また、相手とのやり取りは余計なトラブルを防ぐためにも、保険会社に入ってもらうのがベストです。
当て逃げは一発免停になる可能性がある

通常の物損事故では刑事責任や行政責任に問われることはなく、民事責任の弁償だけで済みます。しかし、車をぶつけてその場を去ってしまう「当て逃げ」をした場合は、以下の罰則を受ける可能性があります。
| 刑事責任 | 【報告義務違反】 3ヵ月以下の拘禁刑または5万円以下の罰金 【危険防止等措置義務違反】 1年以下の拘禁刑または10万円以下の罰金 【救護義務違反(ひき逃げの場合)】 5年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金 |
| 行政責任 | ・危険防止措置義務違反:5点 ・安全運転義務違反:2点 ・救護義務違反(ひき逃げの場合):35点 |
※参照:道路交通法
当て逃げをした場合、拘禁刑または罰金が科せられるだけでなく、違反点数が加算される可能性もあります。免許停止になる点数は6点です。危険防止措置義務違反5点と安全運転義務違反2点を合わせると7点になり、一発で免停になる可能性があります。
通常の物損事故ならこれらの罰則はありません。車をぶつけた場合は、当て逃げをせず警察に連絡しましょう。
【状況別】車をぶつけた際に適用される保険

車をぶつけた際、修理費用や事故相手の治療費などが発生することがあります。事故の状況によっては高額費用になることもありますが、自賠責保険や加入している任意保険を適用することで自己負担額を軽減できます。
状況別での「適用される保険」「補償額」を以下の表にまとめました。
| 状況 | 適用される保険 | 内容 | 補償額 |
| 自損事故 | 車両保険 | ぶつけた自分の車の修理費用や買い替え費用を補償する保険 | 車の時価額 |
| 自損事故(物損事故含む) | 対物賠償責任 | ぶつけた相手の車に対する賠償責任を補償する保険 | 設定金額による額 |
| 自損事故(自宅の損害を含む) | 車両保険 | ぶつけた自分の車の修理費用や買い替え費用を補償する保険 | 車の時価額 |
| 対人事故 | ・自賠責保険 ・対人賠償責任保険 ・人身傷害保険 | ぶつけた車に乗車している人への賠償責任を補償する保険 | 【自賠責保険】 ・傷害:120万円 ・後遺障害:4,000万円 ・死亡:3,000万円 ※対人賠償責任保険は無制限が多い |
自動車保険には、自賠責保険と任意保険があります。
自賠責保険とは、事故で他人を死傷させた場合に被害者の救済目的として加入が義務付けられている「強制保険」です。しかし、自賠責保険は運転者自身のケガや物損事故は補償の対象外となり、その不足分を補うために「任意保険」が存在します。
任意保険の補償内容は、対人賠償保険・対物賠償保険(相手方の車やモノへの補償)・人身傷害保険(自分自身や同乗者のケガの補償)・車両保険(車の修理代の補償)などがあり、自賠責保険よりも補償範囲が広くなります。
また、対人賠償・対物賠償は保険金額を無制限に設定することが可能で、自賠責保険の補償範囲を超える高額賠償にも対応できます。車をぶつけた際は、速やかに保険会社に連絡し、どの保険を適用できるか確認しましょう。
車をぶつけた修理費用に車両保険を使うときの注意点

車の傷修理に車両保険の適用を検討している方も多いでしょう。実際、車両保険を使うことも可能ですが、車両保険を使うと翌年度の等級が下がり保険料はアップします。
そのため、車両保険を使う場合は、修理費用とアップした保険料を天秤にかけてどちらがお得か検討するのが一番です。小さな傷であれば、車両保険を使わずに板金業者などの安い業者で修理するのもひとつでしょう。
車をぶつけたら、どこに修理依頼すべき?

車の傷やへこみ修理を依頼できる専門業者は、ディーラー、カー用品店、板金業者の大きく3つです。それぞれにメリット・デメリットがあるので、詳しく紹介していきます。
ディーラー
ディーラーは、各メーカーの純正パーツを使用するため高品質な修理が可能ですが、その分修理費用は高く、10㎝程度の小さな傷でも数万円程度かかることがあります。
信頼や安心を求める方には適していますが、修理代を安くしたいと考える方には少しネックとなりそうです。
カー用品店
イエローハットやオートバックスなどのカー用品店でも、車の修理を依頼できます。カー用品店の特徴は、ディーラーより修理費用が安く、全国に店舗があるので地方でも行きやすいことです。
しかし、店舗によって修理技術に差があり、修理内容によっては受け付けてもらえないケースもあるので注意しましょう。
板金業者
板金業者の大きな特徴は、高品質ながら修理費用が安いことです。ディーラーで2~3万円かかる修理も、板金業者なら1万円以下で修理できることもあり、修理費用を安くしたい方におすすめです。
ただし、板金業者によっては対応が雑で技術に差があることもあるので、事前に口コミなどを調べておくと良いでしょう。
車をぶつけた時の修理費用の目安

車をぶつけた時の修理費用は、傷の大きさや依頼する専門業者によっても異なります。それぞれの相場は下記のとおりです。
【バンパーの擦り傷修理】
| バンパーの擦り傷(10cm以内) | バンパーの擦り傷(20cm以内) | バンパーの擦り傷(20cm以上) | |
| ディーラー | 15,000円~25,000円 | 25,000円~35,000円 | 35,000円~ |
| カー用品店 | 10,000円~20,000円 | 20,000円~30,000円 | 30,000円~ |
| 板金業者(※) | 2,480円 | 5,500円 | 7,980円~ |
【ボディの擦り傷修理】
| ボディの擦り傷(10cm以内) | ボディの擦り傷(20cm以内) | ボディの擦り傷(20cm以上) | |
| ディーラー | 35,000円~45,000円 | 45,000円~55,000円 | 55,000円~ |
| カー用品店 | 25,000円~35,000円 | 35,000円~45,000円 | 45,000円~ |
| 板金業者(※) | 27,500円 | 33,000円 | 37,500円~ |
【バンパーのへこみ修理】
| バンパーの凹み(10cm以内) | バンパーの凹み(20cm以内) | バンパーの凹み(20cm以上) | |
| ディーラー | 25,000円~35,000円 | 35,000円~45,000円 | 45,000円~ |
| カー用品店 | 20,000円~ | 30,000円~ | 40,000円~ |
| 板金業者(※) | 16,500円 | 22,000円 | 27,500円~ |
【ボディのへこみ修理】
| ボディの凹み(10cm以内) | ボディの凹み(20cm以内) | ボディの凹み(20cm以上) | |
| ディーラー | 60,000円~ | 70,000円~ | 80,000円~ |
| カー用品店 | 40,000円~ | 50,000円~ | 60,000円~ |
| 板金業者(※) | 33,000円 | 44,000円~ | 55,000円 |
車をぶつけたら修理期間はどれくらいかかる?

車のぶつけた時の修理期間は傷の大きさや時期によっても変わってきます。例えば、小さ傷で特殊な作業が発生しなければ半日程度、長くても2~3日で修理は終わります。
しかし、部品交換が必要な大きな傷の場合は1週間以上かかることもあり、また、GWや降雪時など事故が多発する時期は修理期間が長くなるケースが多いです。
車をぶつけたらDIY修理がおすすめ?

車をぶつけた際、専門業者への修理依頼を検討する方も多いでしょう。しかし、傷が浅く・小さい場合はDIY修理(自分で修理)も可能です。DIY修理におすすめの道具は、以下の2つ。
・コンパウンド
・タッチペン
それぞれの特徴や修理方法を詳しく解説していきます。
1. コンパウンド
車をぶつけた際につく「浅い傷」にはコンパウンドがおすすめです。傷消し剤のひとつであり、初心者でも簡単に傷を目立たなくできます。
コンパウンドには、粗め・細目・極細などの粒子の種類があり、傷の状態に合わせて使い分ける必要があります。おもな使い分けは、以下のとおりです。
| 粒子の大きさ | 使用ケース |
| 粗目 | 下処理に使用 |
| 細目 | メインとなる傷消しに使用 |
| 極細 | 最後の仕上げ・ツヤ出しに使用 |
コンパウンドを使った修理方法は、以下のとおりです。
1. ボディの汚れを水で洗い流し、水分や油分を拭き取ります
2. 傷の状態に合わせたコンパウンドをキレイなスポンジに少量付け、直線的に磨きます(粒子の大きいものから使用する※粗目⇒細目など)
3. 磨き終わったら乾いた布で拭き取る
複数のコンパウンドを使用する際は、粒子に合わせてスポンジを分ける必要があります。ただし、コンパウンドで修理できるのは「浅くて小さい傷」に限ります。深い傷には次で紹介するタッチペンを使いましょう。
▶関連記事:車の傷をコンパウンド修理!やり方はコンパウンドを使うメリットを解説
2. タッチペン
ガードレールや電柱などにぶつけた際につく「ひっかいたような線状の傷」にはタッチペンやスプレーがおすすめです。
タッチペンは、傷口をピンポイントで補修できるので、線状の傷修理に最適です。ただし、タッチペンの修理は、近づくと修理痕が目立ってしまいます。より、キレイに修理したい場合は、エアータッチスプレーを使用しましょう。
タッチペンの修理工程は、以下のとおりです。
1. ボディに付着した汚れを水洗いでキレイに落とします
2. シリコンオフ(脱脂剤)をスプレーして油分を落とします
3. タッチペンをよく振り、傷口に点を打つように塗っていきます
4. 乾いたら数回に分けて塗り重ね、この工程を2~3回繰り返します
5. 最後に盛り上がった部分をサンドペーパーで磨いて平らにしたら完成です
タッチペンを使用する際は、ボディカラーに合ったものを使用しましょう。特殊な塗装などで、ボディカラーと同じタッチペンがない場合は、特注で作ることも可能です。
▶関連記事:車の傷はタッチペンで修理できる?専門業者に依頼するべきケースとは
車の傷をDIY修理するメリット・デメリット

DIY修理のメリット・デメリットは以下のとおりです。
| メリット | デメリット |
| ・修理代が安くなる ・自分の好きな時間で修理できる ・専門業者とのやり取りがない | ・キレイに修理できない ・失敗すると余計にお金がかかる |
DIY修理はメリットばかりではありません。実施する際はデメリットも考慮したうえで行いましょう。
メリット
DIY修理のメリットは、修理代が安くなることです。通常、ディーラやカー用品店などの専門業者に依頼すると、小さな傷でも20,000~50,000円程度かかります。しかし、DIY修理なら道具を揃えるだけなので、高くても5,000円程度で修理可能です。
また、休日や空いた時間など、自分の好きな時間に修理できるのもうれしいポイントです。安く手軽に修理したい方は、DIY修理を検討しましょう。
デメリット
金銭面で考えるとメリットの大きいDIY修理ですが、デメリットもあります。
まずは、仕上がりのクオリティが低くなること。コンパウンドやタッチペンを使えば、初心者でも簡単に修理できますが、やはりプロの技術には及びません。修理痕や塗装を施す場合は色ムラ・液ダレになるおそれもあります。
また、失敗すると余計に修理代が高くなってしまう可能性もあります。DIY修理が不安な方や自信がない方は、信頼できる専門業者に相談することをおすすめします。
車をぶつけた時の修理費用を安くおさえるポイント

車をぶつけた時の修理費用を安くおさえるには、いくつかのポイントがあります。
・傷が広がらないうちに、早めに修理に出す
・複数業者に見積もりをとって比較する
塗装剥がれなどは放置しているとどんどん広がっていき、最悪の場合はサビになることもあります。サビになると修理するのが大変になり、修理費用も高くなってしまいます。そのため、傷が広がらないうちに、早めに修理に出すことがポイントです。
また、専門業者によって修理費用は異なるため、1社だけでなく複数社に見積もりを取って比較するのがおすすめです。
まとめ
車をぶつけた時は、ディーラーやカー用品店、板金業者などの専門業者で修理してもらえます。修理費用だけでみると、ディーラーがもっとも高く、次いでカー用品店、そしてもっとも安いのが板金業者です。
しかし、車の修理を費用の安さだけで選ぶのは危険です。しっかりと複数社に見積もりを取って、修理内容や対応の良さなども考慮して決めるようにしましょう。高品質で安く修理したい方は、ムーンショットにご相談ください。



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