車のひっかき傷の修理代はどのくらい?気になる費用を徹底解説!
2024年03月10日
大事にしている愛車にひっかき傷があると嫌ですよね。
しかし、いつ傷ができたのか、また修理するにはどうすればいいのか分からない方も多いはずです。
そこで、この記事では車にひっかき傷ができる原因や修理方法、また修理代の相場まで詳しく解説していきます。
車にひっかき傷ができて困っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
車のひっかき傷は何が原因?
当たり前ですが、車のひっかき傷はある日突然できるわけではなく、何らかの原因があります。
原因はさまざまですが、主な原因はこちらです。
・飛び石
・鍵・キーホルダーなどの金属類
・いたずら
・洗車
・猫などの動物
それでは、ひとつずつ見ていきましょう。
飛び石
飛び石とは、前を走行している車のタイヤに挟まった小石が跳ね上がって飛んでくることをいいます。
高速道路やバイパス道路などのスピードを出しているときはとくに危険で、ドラックなどの大型自動車の後ろを走行しているときも注意が必要です。
そのため、スピードの出し過ぎや車間距離を確保するなどの対策を取ることが重要になります。
鍵・キーホルダーなどの金属類
鍵やキーホルダーなどの金属類もひっかき傷の原因になるので注意しましょう。
よくあるのは、カバンに付けていて、車のそばを通ったときに傷をつけてしまうケースです。
金属類が車のボディに当たると、ひっかいたような線状の傷になるので気を付けましょう。
いたずら
一番厄介なのがいたずらによるものです。
酔っ払いがいたずらで車に傷を付けるケースがほとんどですが、中には子供が遊びで傷を付けてしまうこともあります。
いたずらに使われるのは石や10円などの硬貨で、そこまで深い傷になることはありませんが、修理の手間を考えると非常に厄介なものといえます。
車を保管する際は、カバーなどを被せて対策するようにしましょう。
洗車
車をキレイにするはずの洗車も、ボディにほこりや汚れがあるまま行うと却って傷をつけてしまう可能性があります。
そのため、洗車をする際は、必ずボディの汚れを落としてから行うのがポイントです。
また、洗車機のブラシは性能が上がってきていますが、まれにブラシに異物が挟まっているとひっかき傷のような傷がついてしまうこともあるので注意しましょう。
猫などの動物
猫などの動物にも十分注意しましょう。
直接ひっかくことがなくても、ボンネットの上で爪を立てると傷がついてしまうことがあります。¬¬¬
また、地域によっては猫だけでなく猿が姿を見せる場合もあるので、併せて注意しましょう。
シャッター付きのガレージであれば問題ありませんが、それ以外の場合は保護カバーを被せるなどして対策することをおすすめします。
車のひっかき傷は自分で修理できるのか
車のひっかき傷は、専門業者に依頼しなくても基本的に自分で修理することが可能です。
しかし、傷の程度によっては自分で修理するのが難しいケースもあるので、その判断基準と修理方法について解説していきます。
ひっかき傷が浅い場合
車にできたひっかき傷が浅い場合は、自分で修理することも可能です。
主に使う道具は、コンパウンドやタッチペン、キズ消しワックスになりますが、修理できるのはあくまでひっかき傷が浅い場合に限ります。
具体的な目安はこちらです。
・傷の範囲が狭い
・一番上のクリア層が剥がれているだけで、下地まで傷が届いていない
・へこみがない
コンパウンドなどのキズ消し剤は誰でも取り扱うことができますが、全くの素人では少し難しい可能性もあります。
不安な方は、専門業者に相談するようにしましょう。
ひっかき傷が深い場合
ひっかき傷が深くえぐれている場合は、自分で修理するのは困難なので専門業者に依頼しましょう。
自分で修理できないひっかき傷の目安はこちらです。
・傷の範囲が広範囲
・クリア層だけでなく下地まで傷ついている
・ひっかき傷とへこみがある
下地まで傷がついている場合やへこみがある場合は、コンパウンドやタッチペンだけでなく、パテが必要になる可能性があります。
パテを使っての修理は、板金修理になれていないと難しいため、専門業者に任せるのが無難です。
また、範囲の広い傷はキレイに修理しないと目立ってしまうので、こちらも専門業者に任せるのが良いでしょう。
車のひっかき傷の修理に車両保険は使える?
ひっかき傷の修理に車両保険が使えるのか気になる方も多いでしょう。
実際、専門業者に修理を依頼すると車両保険を使うかどうか聞かれることがありますが、契約内容によっては「相手がいない自損事故の場合は補償の範囲外」となっていることがあるので注意が必要です。
まずは、契約している保険内容の確認を行いましょう。
また、保険を使うと等級が下がり翌年の保険料が上がってしまうので、そのことも頭に入れた上で保険を使うかどうか検討することをおすすめします。
保険を使った際の修理代と翌年の保険料を比較して、お得になるほうを選択するのが良いでしょう。
車のひっかき傷を自分で修理する方法
車についた小さなひっかき傷は、自分で修理することも可能です。
自分で修理すれば修理代も安くなるのでかなりの節約効果が期待できますが、仕上がりがキレイにならないこと、時間と手間がかかることなど、デメリットもあるので注意しましょう。
車のひっかき傷修理に使われる主な道具はこちらです。
・コンパウンド
・タッチペン
・パテ
それでは、ひとつずつ解説していきます。
コンパウンド
傷口に水をかけて、目立たなくなる小さな傷にはコンパウンド修理が適しています。
コンパウンドは研磨剤のひとつで、傷口を軽く磨くだけで車の傷を修理できる優れものです。
使い方も比較的簡単なので、車の修理をしたことがない初心者の方でも使いやすい道具といえます。
●コンパウンド修理に必要なもの
・コンパウンド(細目)
・コンパウンド(極細)
・スポンジ(コンパウンドの数)
・乾いた布
●コンパウンドの修理手順
➀車に汚れが付着したままでは傷がつく恐れがあるので、洗車して車体をキレイにする
➁スポンジにコンパウンド(細目)を少量付け、傷口を磨いていく
③傷が目立たなくなったら、コンパウンド(極細)に変えてさらに磨いていく
④最後に乾いた布でキレイに引き取れば完成
タッチペン
線状のひっかき傷で、少し塗装が剥がれている場合はタッチペンが有効です。
タッチペンは塗装を施すことになるので、車のボディと同じカラーのものを選ぶようにしましょう。
●タッチペン修理に必要なもの
・タッチペン
・シリコンオフ(脱脂剤)
・耐水サンドペーパー
・マスキングテープ
・乾いた布
●タッチペンの修理手順
➀車に付着した汚れやほこりをキレイに洗い流す
➁傷口周辺以外に塗装がつかないように、マスキングテープを貼る
③塗装がすぐに剥がれないようにシリコンオフで脱脂する
④乾いたらタッチペンで点を打つように塗装する
⑤乾燥したら再度タッチペンで塗装する(この作業を繰り返す)
⑥耐水サンドペーパーで盛り上がった塗装を平らにする
➆さらにキレイにしたい場合はコンパウンドで仕上げを行う
パテ
下地が見えているような深いひっかき傷の場合、パテを使って下地から修理する必要があります。
しかし、パテを使った修理は難易度が高く、初心者がうまく扱えるものではありません。
パテ修理に失敗すると、一度パテを剥がす必要があるため余計に修理代もかかってしまいます。
そのため、パテ修理が必要なひっかき傷の場合は、潔く専門業者に相談するようにしましょう。
【専門業者比較】車のひっかき傷の修理代はどこが安い?
車のひっかき傷の修理代は、以下の3要素で決まります。
・ひっかき傷の大きさ
・傷ついたパーツ
・依頼する専門業者
それぞれの比較を以下の表にまとめました。
【バンパーの修理代】
バンパーの擦り傷(10cm以内) | バンパーの擦り傷(20cm以内) | バンパーの擦り傷(20cm以上) | |
ディーラー | 15,000円~25,000円 | 25,000円~35,000円 | 35,000円~ |
カー用品店 | 10,000円~20,000円 | 20,000円~30,000円 | 30,000円~ |
板金業者(※) | 2,480円 | 5,000円 | 7,980円~ |
【ボディの修理代】
ドアの擦り傷(10cm以内) | ドアの擦り傷(20cm以内) | ドアの擦り傷(20cm以上) | |
ディーラー | 35,000円~45,000円 | 45,000円~55,000円 | 55,000円~ |
カー用品店 | 25,000円~35,000円 | 35,000円~45,000円 | 45,000円~ |
板金業者(※) | 22,000円 | 27,500円 | 33,000円~ |
【フェンダーの修理代】
ドアの擦り傷(10cm以内) | ドアの擦り傷(20cm以内) | ドアの擦り傷(20cm以上) | |
ディーラー | 35,000円~45,000円 | 45,000円~55,000円 | 55,000円~ |
カー用品店 | 25,000円~35,000円 | 35,000円~45,000円 | 45,000円~ |
板金業者(※) | 22,000円 | 27,500円 | 33,000円~ |
ディーラー
車の修理と聞いて思い浮かべるのはディーラーではないでしょうか。各メーカーの正規販売店であるディーラーは、純正パーツを取り扱っているため安心感があります。また、ディーラーはサービスの質が高く、ボディについたひっかき傷もキレイに修理してくれるでしょう。
ただし、ディーラーは修理代の高さがネックです。バンパーの小さなひっかき傷でも2万円以上、パーツや傷の大きさによっては5万円を超えることもあります。
ひっかき傷が深くえぐれている場合や、純正パーツでの交換を希望する場合はディーラーがおすすめですが、それ以外の場合はほかの専門業者をおすすめします。
カー用品店
全国に店舗を構えるカー用品店は、地方の方でも依頼しやすいのが大きな特徴です。近くにディーラーや板金業者がない場合は、一度カー用品店に相談してみるのもいいでしょう。
ただし、カー用品店は状況によって引き受けてもらえないケースがあります。一般的な国産車のひっかき傷なら問題ないと思いますが、念のため事前に確認しておきましょう。
板金業者
板金業者は、専門業者の中でもっとも修理代が安く、対応の早さが特徴です。ディーラーで3万円程度かかるひっかき傷も、板金業者なら1万円以下で修理できる可能性もあります。ひっかき傷の修理代を安くしたい方は、板金業者への相談がおすすめです。
ただし、板金業者ならどこでもいいわけではありません。業者によって技術力や対応に差があるので、依頼する際はGoogleマップなどの口コミを確認しておきましょう。
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まとめ
車のひっかき傷は、飛び石や金属類、いたずらなどによってできるものです。
傷を発見したら、サビになる前に早めに修理する必要があるので、傷の程度を見て自分で
修理するのか専門業者に依頼するのか検討するようにしましょう。
どの専門業者に依頼するのかは、修理代の相場などを参考に選んでみてください。
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