プロが車の傷の消し方や有効なアイテムを徹底解説！修理費用相場も紹介

車に傷がついてしまったとき「自分で直せるかな？」と考える方は多いのではないでしょうか。確かに、軽度な傷であれば市販のアイテムで修理できる場合もあります。

しかし、傷の種類や程度によっては、業者に依頼した方が安全で、結果的に経済的な場合もあります。この記事では、以下の内容を詳しく解説します。

・自分で修理できる傷の見極め方
・5つの修理アイテムの特徴
・傷の種類別の修理手順
・業者に依頼する場合の費用相場

また、記事の後半では最安2,480円〜の低価格かつ高品質で修理できる業者もご紹介しています。ぜひ最後まで読んで、修理方法の判断にお役立てください。

自分で消す？車の傷を直すときの判断基準

車の傷を自分で修理できるかどうかは、ある程度の判断基準があります。こちらでは、以下の場合に分けて判断基準をご紹介します。

・車の傷を自分で直す際の判断基準
・車の傷を業者に依頼して直す際の判断基準

ご自身の車の傷の種類や程度と照らし合わせて判断しましょう。

車の傷を自分で直す際の判断基準

以下の程度の傷であれば、市販の修理用品で対応できる可能性が高いです。

・水をかけると見えにくくなるような浅い傷
・爪で触っても引っかからない程度の擦り傷

たとえば、洗車時についた細かな傷や、買い物かごが当たってできた軽い擦り傷などは、修理用品を使用すると目立たなくできます。

車の傷を業者に依頼して直す際の判断基準

一方で、以下のような場合は自分での修理は避けて、業者への依頼をおすすめします。

・塗装が剥がれて下地が見える傷
・金属部分が露出している深い傷
・大きな凹みを伴う傷
・ボディに歪みが生じている場合

このような傷を技術なしに修理しようとすると、かえって状態を悪化させてしまう危険性があります。

とくに、大きな凹みを伴う傷やボディに歪みが生じている場合は、車の構造上の問題に関わることが想定されるため、業者での修理を検討しましょう。

車の傷消しに有効な5つのアイテム

以下では、車の傷消しに有効なアイテムを5つご紹介します。軽度の傷であれば、これらアイテムを使ってDIY修理に挑戦してみましょう。

1.タッチペン

塗装が剥げた部分を車のボディと同色で塗り直し、傷を目立たなくするアイテムです。線状の傷（引っかき傷）の修理に主に用いられます。

2.コンパウンド

凹んだ部分を埋めて平らにし、傷を目立たなくするために使われるアイテムです。凹み傷や比較的大きな傷の修理によく使われます。

3.パテ

凹んだ部分を埋めて平らにし、傷を目立たなくするために使われるアイテムです。凹み傷や大きな傷の修理によく使われます。

4.スプレー

車のボディカラーに合わせて塗ることで、傷を目立たなくします。広範囲の傷や、より均一な仕上がりを求める場合に適しています。

5.シール

車のボディカラーと同色のシールを使って、傷を簡単に隠せるアイテムです。塗装に自信がない方にとくにおすすめです。

車の傷の種類別の消し方5選

車の傷の修理は、その種類や深さに関わらず、基本的には以下の作業手順で行います。

1.汚れの洗浄
2.塗装・油分の除去
3.周辺の養生
4.傷の補修
5.補修部分の塗装
6.表面の研磨・保護

まずはこの基本ステップを理解しましょう。その上で、各傷の特性に応じた追加作業を行うことで、より効果的な修理ができます。

ここでは、5種類の傷の特徴と、それぞれの傷に適した消し方について解説します。

1.擦り傷（こすった傷）

電柱やブロック塀など、狭い道での接触によって発生しやすい傷です。バンパーやフェンダー、ドアといったサイド部分のパーツにつきやすいといった特徴があります。

水をかけると見えにくくなる程度の浅い擦り傷であれば、コンパウンドでの修理が効果的です。研磨作業を行う際は、細かい目のコンパウンドから始め、必要に応じて粗めのものを使用しましょう。

水をかけても見える傷は塗装の深い層まで達している可能性が高いため、業者による修理が必要です。

2.線状の傷（引っかき傷）

道路に伸びた小枝や鋭利な障害物との接触によって発生します。傷が一直線に入るのが特徴です。

この種の傷にはタッチペンでの修理が効果的です。ただし、車体の色と完全に一致しないと、かえって目立ってしまう可能性があります。

塗装に自信がない場合は、同色のシールを使用する方法もあります。深い引っかき傷の場合は、これらのアイテムでは十分な効果が得られないため、業者での修理がおすすめです。

3.点状の傷（飛び石などでできる傷）

主にフロントバンパーやボンネットに発生する、飛び石などによる傷です。放置するとサビの原因となるため、早めの対処が必要です。

小さな点状の傷であれば、タッチペンを使用して傷を埋めるように修理できます。ただし、高速走行中の飛び石による傷は、表面の損傷だけでなく内部まで影響が及んでいる可能性があります。

見た目以上に深刻なダメージを受けていることが多いため、必要に応じて業者に見てもらいましょう。

4.凹み傷（衝突でできる傷）

衝突や強い圧力によって生じる傷です。フレームの歪みや内部の損傷を伴う可能性が高いため、基本的には業者での修理をおすすめします。

ごく小さな凹みであれば、パテによる応急処置が可能です。より目立たない仕上がりを求める場合は、パテでの補修後にスプレーを使用するのも良いでしょう。

ただし、これはあくまでも一時的な対処法です。目視できる凹みがある場合は、内部の損傷も考えられるため、早めに業者に見てもらいましょう。

5.ガリ傷（深めの傷）

主に車の下回りに発生する深い傷です。縁石や急な坂道の出入り口での接触によって生じることが多く、車体の保護機能を損なう可能性があります。

応急処置としてパテでの修理は可能ですが、この傷は放置するとサビの原因となり、車体の劣化を早める危険性があります。

とくにバンパー下部やサイドステップについた傷は注意が必要です。

見た目の修復を重視する場合は、パテでの補修後にスプレーやシールを使用するのも効果的ですが、最終的には業者による本格的な修理を検討してください。

軽度の傷消しでも修理業者への依頼がおすすめ

軽度の車の傷でも、専門の修理業者への依頼をおすすめします。業者を利用することで、高品質で目立たない修理が期待できることはもちろん、10cm以内の軽度な傷は数千円程度で修理も可能なためです。

上述した修理アイテムも数千円程度することもありますし、DIY修理は失敗するリスクもゼロではありません。そうであれば、初めから修理業者へ依頼するのも賢明な判断と言えるでしょう。

車の傷消しを業者に依頼する場合の修理代相場

修理業者に依頼する場合の費用は、傷の大きさや深さ、修理方法などによって異なります。以下では修理代の相場費用を比較表でお伝えしていきますので、ご参考ください。

バンパー擦り傷の修理代

	バンパーの擦り傷（10cm以内）	バンパーの擦り傷（20cm以内）	バンパーの擦り傷（20cm以上）
ディーラー	15,000円～25,000円	25,000円～35,000円	35,000円～
カー用品店	10,000円～20,000円	20,000円～30,000円	30,000円～
板金業者（※）	2,480円	5,000円	5,000円～

ドア擦り傷の修理代

	ドアの擦り傷（10cm以内）	ドアの擦り傷（20cm以内）	ドアの擦り傷（20cm以上）
ディーラー	35,000円～45,000円	45,000円～55,000円	55,000円～
カー用品店	25,000円～35,000円	35,000円～45,000円	45,000円～
板金業者（※）	20,000円	25,000円	30,000円～

ボディ擦り傷の修理代

	ボディの擦り傷（10cm以内）	ボディの擦り傷（20cm以内）	ボディの擦り傷（20cm以上）
ディーラー	35,000円～45,000円	45,000円～55,000円	55,000円～
カー用品店	25,000円～35,000円	35,000円～45,000円	45,000円～
板金業者（※）	20,000円	25,000円	30,000円～

バンパー凹み傷の修理代

	バンパーの凹み（10cm以内）	バンパーの凹み（20cm以内）	バンパーの凹み（20cm以上）
ディーラー	25,000円～35,000円	35,000円～45,000円	45,000円～
カー用品店	20,000円～	30,000円～	40,000円～
板金業者（※）	15,000円	20,000円	25,000円～

ボディ凹み傷の修理代

	ボディの凹み（10cm以内）	ボディの凹み（20cm以内）	ボディの凹み（20cm以上）
ディーラー	60,000円～	70,000円～	80,000円～
カー用品店	40,000円～	50,000円～	60,000円～
板金業者（※）	25,000円	35,000円	45,000円～

ドア凹み傷の修理代

	ドアの凹み（10cm以内）	ドアの凹み（20cm以内）	ドアの凹み（20cm以上）
ディーラー	60,000円～	70,000円～	80,000円～
カー用品店	40,000円～	50,000円～	60,000円～
板金業者（※）	25,000円	35,000円	45,000円～

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まとめ

車の傷は見た目に影響するだけでなく、車体の価値を下げる可能性もあります。自分で傷を修理する場合は適切な方法で修理を行い、車を長持ちさせることが大切です。

自分で修理を行う場合は、記事で紹介した5つのアイテムを活用しながらトライしてみましょう。

一方で、修理業者では10cm以内の軽度な傷が数千円程度で修理可能です。最後にご紹介した板金業者ムーンショットも、最安2,480円で傷の修理が可能です。必要に応じて専門家の助けを求めながら、最善の選択をしていきましょう。