車の傷の直し方おすすめ5選|自分でもできる補修方法と修理代相場
2023年09月05日
車にできた小さな傷や凹み。
あまり目立たないにしても、サビになる前に早めに修理しておきたいですよね。
しかし、「車の傷の直し方が分からない」「どのくらいの費用がかかるのか分からない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では車の傷の直し方について詳しく解説していきます。
車につく傷の種類
車につく傷を大きく分類すると、以下の5つにわかれます。
・擦り傷
・線状の傷
・点状の傷
・ガリ傷
・へこみ傷
傷の種類によって、直し方や必要な道具が変わってくるので、まずは車についた傷がどの種類か見極めるようにしましょう。
擦り傷
駐車場の壁や柱、ブロック塀、電柱などに車体を擦ったときにつくのが擦り傷です。
擦り傷は、バンパーやフェンダー、ドアなど、サイド部分のパーツにつきやすい傾向があります。
傷自体はそこまで深くなることはありませんが、広範囲になるケースが多く、傷口が目立ってしまうので、早急な修理を心がけましょう。
線状の傷
車のボディには、ひっかいたような線状の傷もよくつきます。
線状の傷がつく原因は、道路まではみ出した草木や腕時計・バッグなどの金属類など、さまざまです。
意外なのは、洗車で線状の傷がつくということ。
洗車時に、マイクロファイバーなどの柔らかい素材を使わずに、コットンなど硬い素材のタオルを使用すると、車のボディを傷つけてしまう恐れがあります。
また、猫や猿などの動物によって、線状の傷がつくこともあるので、駐車時の保管方法も検討することをおすすめします。
点状の傷
点状の傷とは、主に小さなピンホールのような傷ことで、原因のほとんどが「飛び石」です。
飛び石とは、前を走行している車のタイヤに挟まった石が飛んでくることを言い、高速道路やバイパス道路などスピードを出す道路でよく起こります。
また、きちんと舗装されていない道路を走行する際にもつくことがあるので、注意が必要です。
飛び石による点状の傷は、比較的範囲が狭いので、ここで紹介する傷の中ではDIY修理がしやすい傷といえます。
ただし、勢いの強い飛び石の場合は、深い傷やフロントガラスが割れる可能性もあるので、十分注意しましょう。
ガリ傷
主にバンパー下など、車の下回りでつきやすい傷です。
縁石や勾配のある坂道の出入り口などで、車の下回りを「ガリッ」と擦ってしまう傷のことで、比較的深い傷になりやすいです。
そのため、ガリ傷をDIY修理するのは難しく、発見した場合は早めに専門業者に相談することをおすすめします。
また、車の下回りは、エンジン系統など重要なパーツがたくさんあります。
車の走行に支障をきたす可能性もあるので、とくにガリ傷は早急な修理を心がけましょう。
へこみ傷
車同士の接触や自損事故など、強い衝撃が加わった際につくのが「へこみ傷」です。
小さなへこみ傷であればDIYで修理することも可能ですが、へこみが生じるほどの衝撃があるということは何かしら車に支障をきたしている可能性があります。
例えば、フレームが歪んでいる、内部の電気系統が壊れているなど。
そうなってくると、DIYで修理することは難しく、専門業者などのプロに見てもらう必要があります。
へこみ傷の大きさに限らず、安全のためにも一度専門業者に相談するのが良いでしょう。
車の傷の直し方|おすすめの補修方法5選
車の傷には「擦り傷」「線状の傷」「凹み傷」「ガリ傷」など、さまざまな種類があり、傷の大きさや深さによって最適な直し方が異なります。
主に使用する道具はこちらです。
・コンパウンド
・タッチペン
・傷消しワックス
・スプレー
・シール
それでは、ひとつずつ解説していきます。
車の傷を直す方法:コンパウンド
浅い擦り傷にはコンパウンドがおすすめです。
コンパウンドは研磨するだけで傷の補修ができる傷消し剤のひとつで、初心者でも使いやすいのが特徴です。
カー用品店やネットでも販売されており、500円~1,000円程度で購入することができます。
コンパウンドには粒子の粗さがありますが、はじめはコンパウンド(細目)とコンパウンド(極細)があれば十分です。
車の傷を直す方法:タッチペン
タッチペンもコンパウンド同様、傷消し剤のひとつで、塗装ができるタイプのものです。
また、その名の通り形状がペン型なので、線状の傷や少し深い傷に対してピンポイントで塗装を施すことができます。
タッチペンは1,000円前後で購入することができ、塗装の際に必要なマスキングテープなどの道具をすべて揃えても5,000円以内では収まるでしょう。
車の傷を直す方法:傷消しワックス
傷の補修というより、とりあえず目立たなくしたい方には傷消しワックスがおすすめです。
ワックスのコーティング要素も含まれているので一石二鳥といえますが、深い傷や塗装が完全に剥がれてしまっている傷には向いていないので注意しましょう。
それでも、ワックスのコーティングにはその後の傷を防止する効果もあるので、ワックス掛けをしていて損はありません。
車の傷を直す方法:スプレー
傷の範囲が広く、コンパウンドやタッチペンでは時間がかかってしまう場合は、スプレーを吹きかけて傷を目立たなくするという方法もあります。
しかし、スプレーは液ダレが発生する可能性が高いので、一気に吹きかけ過ぎず、数回に分けてスプレーするのがポイントです。
また、ボディカラーと同じスプレーを使用しても、経年劣化によってボディが色褪せていると色ムラになることもあるので注意しましょう。
車の傷を直す方法:シール
もっとも手軽で簡単なのが傷口にシールを貼る方法です。
最近では、ボディ用やバンパー用のシールも販売されており、どれも1,000円前後で購入できます。
シールなので多少の凹凸ができることや、ボディカラーと若干色が異なる可能性がありますが、失敗するリスクはほとんどないので初心者にもおすすめといえます。
自分で車の傷を直すメリットとデメリット
車の傷を自分で直すメリットとデメリットは次の通りです。
メリット1:都合のよい時に修理できる
コンパウンドやタッチペンなどの修理キットは、カー用品店で販売されており、手軽に入手できます。
また、車を業者に持ち込む手間がなく、自分の都合のよい時間に修理できます。
メリット2:費用が安い
ディーラーなど専門の業者に修理を依頼すると、傷の大きさによっては数万円の費用がかかることがあります。
コンパウンドやタッチペンなどの修理器具は、1,000円〜2,000円程度で購入できるものが大半で、自分で傷を直せば修理費用は安く抑えることが可能です。
デメリット1.深くて大きな傷は直せない
コンパウンドやタッチペンは、小さな引っかき傷や、凹みがない擦り傷を目立たなくしたり、隠したりする修理に適しています。
そのため深い傷や凹みがある傷の修復には、板金塗装が必要であり、専門業者でなければ対応できません。
深い傷を無理に自分で直そうとすると、補修部分の塗装が剥がれて傷口が広がり、そこから雨水が染み込んで、錆が発生するリスクがあります。
デメリット2.見栄えが悪くなることが多い
自分で直した場合と、専門業者が板金塗装で修復した場合では、修理の出来栄えが異なります。
例えばタッチペンで補修した部分などは、丁寧に仕上げても周辺と色合いが異なり、修理跡が目立ってしまうことが多いでしょう。
また、コンパウンドで研磨しすぎると、傷の周囲まで削ってしまったり、下地が剥き出しになったりすることがあります。
車の傷を専門業者が修理した場合と比べると、どうしてもクオリティが低くなってしまいます。
デメリット3.修理に失敗すると余分な費用がかかる
修理器具は初心者でも扱えるようになっていますが、自分で直す場合は、修理に失敗するリスクがつきまといます。
修理に失敗したと気付いてから、業者に修理を依頼すると、修理費用が高額になったり、修理期間が長くなったりするおそれがあります。
車を綺麗に直したい人は専門業者に依頼がおすすめ
年式の古い車であれば、多少出来栄えが悪くても我慢できるかもしれませんが、高級車や納車したばかりの新車であれば、そうもいかないでしょう。
車の傷を綺麗に直したい人や、修理経験が乏しくて自信がないという人は、最初から専門の修理業者に依頼するのがおすすめです。
車の傷修理を専門業者に依頼した際の修理代
自分で修理する時間がない方や不安な方は、専門業者に依頼することになるでしょう。
その際に気になるのが修理代の相場です。
ここでは、一般的に傷がつきやすいバンパーの修理代を例にお伝えしていきます。
バンパーの擦り傷(10cm以内) | バンパーの擦り傷(20cm以内) | バンパーの擦り傷(20cm以上) | |
ディーラー | 15,000円~25,000円 | 25,000円~35,000円 | 35,000円~ |
カー用品店 | 10,000円~20,000円 | 20,000円~30,000円 | 30,000円~ |
板金業者(※) | 2,480円 | 5,000円 | 5,000円~ |
※弊社の修理代
※各修理代:弊社調べ
ディーラーやカー用品店に依頼した場合、10cm以内の小さな傷でも10,000円~30,000円はかかります。
また、修理の際にバンパーの脱着作業が必要になると、さらに工賃が上乗せになるので注意が必要です。
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まとめ
車の傷を直すために使用する主な道具はこちらです。
・コンパウンド
・タッチペン
・傷消しワックス
・スプレー
・シール
傷の大きさや深さによって適した道具が異なるので、どの道具を使用するかはこの記事を参考にしてみてください。
また自分で車の傷を直すには、見栄え・失敗したときの余分な費用など、リスクも伴います。
傷が大きく深い場合は、自分で直せない場合も。
車の傷を綺麗に直したいと思ったら、専門の修理業者に任せるのもおすすめですよ。
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