バンパーの擦り傷はDIY修理できる？修理方法や費用相場を解説

「バンパーに擦り傷がついてしまった……」
「バンパーの擦り傷を修理したい……」
車のパーツの中でも、比較的擦り傷がつきやすいバンパー。
修理したいと思っても、修理方法や修理代の相場などが分からない方も多いでしょう。
そこで、この記事では
・バンパーの擦り傷を修理する方法
・バンパーの擦り傷修理にかかる修理代
・DIY補修するときの注意点
などについて、詳しく解説していきます。
「バンパーの擦り傷をなるべく安く修理したい」と考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

バンパーに擦り傷がつくおもな原因

車体の前後に装備され、衝撃を吸収する役割を持つバンパーは、知らぬ間に傷ついていることがあります。
バンパーの擦り傷がつくおもな原因は、以下のとおりです。

・飛び石
・障害物への接触
・縁石や車止めへの接触
・勾配のある坂道の出入り口

壁や電柱などへの接触は分かりますが、意外にも飛び石による擦り傷も多いです。
飛び石とは、前方を走行している車のタイヤに挟まった石が飛んでくることを言い、とくに高速道路やバイパス道路などは注意が必要です。

また、縁石や車止めへの接触は、バンパー下のガリ傷になりやすいので注意しましょう。
ガリ傷は、擦り傷の中でも深くえぐれてしまうケースが多く、修理代も高くなってしまいます。

バンパーの擦り傷は自分で修理できる？ DIY方法と修理代

バンパーの擦り傷は、自分でDIY補修することも可能です。
ただし、深くえぐれた擦り傷を修理するのは困難なので、あくまで小さく浅い擦り傷と考えておきましょう。
DIY補修で使う道具は「コンパウンド」と「タッチペン」がおすすめです。
それぞれの修理方法や修理代について、解説していきます。

コンパウンドを使う方法と修理代

車の傷修理に使われる代表的な傷消し剤のひとつで、磨くだけで傷を目立たなくすることができるので、非常に便利です。
コンパウンドを使った修理方法と修理代は、以下のとおりです。

■コンパウンドの修理方法
➀傷口を水洗いし、付着したほこりや汚れを取り除きます。
➁傷の状態に合わせたコンパウンドをスポンジに付け、直線方向に磨いていきます。コンパウンドは粗目から細目の順番で磨くとキレイに仕上がります。
※コンパウンドの粗さに応じてスポンジを使い分けましょう
③磨き終えたら乾いた布で拭き取れば完成です。

■コンパウンド修理にかかる費用
1,000円～3,000円

タッチペンを使う方法と修理代

コンパウンドでは修理できない線状の傷や深い傷には、タッチペンがおすすめです。
ただし、タッチペンだけでは完全に傷を目立たなくすることは難しく、遠目に見ても修理痕が残ってしまいます。
もし、完全に傷を目立たなくしたい場合は、タッチペンとエアータッチなどのスプレーを使用することをおすすめします。
タッチペンを使った修理方法と修理代は、以下のとおりです。

■タッチペンの修理方法
➀傷口を水洗いし、付着したほこりや汚れを取り除きます。
➁シリコンオフをスプレーすることで、油分を取り除き塗料の付着をよくします。（脱脂）
③ボディカラーに合ったタッチペンをよく振り、傷口に点を打つように塗料を塗っていきます。
④乾いたら再度タッチペンで塗料を塗っていき、この作業を2～3回繰り返します。
⑤最後にコンパウンドなどで磨いて凹凸を取り除けば完成です。

■タッチペン修理にかかる費用
3,000円～5,000円

バンパーの擦り傷をDIY補修するときの注意点

DIY補修は、専門業者に修理依頼するよりも安く修理できますが、注意点もいくつかあります。
例えば、
・専用の道具や材料、時間が必要
・修理に失敗した時のダメージが大きい
・再修理の費用が高額になる
・業者修理に比べると見栄えが悪い
などが挙げられます。
車の板金修理に慣れている方なら問題ありませんが、初心者の方が補修すると見栄えが悪くなり、最悪の場合失敗するリスクもあります。
また、コンパウンドやタッチペンなどの道具を揃える必要があり、トータルすると専門業者に依頼した方が安く収まることもあるでしょう。
DIY補修を行う際は、メリットとデメリットを考慮したうえで検討するのがおすすめです。

DIY補修できないバンパーの傷の種類

バンパーの擦り傷をDIY補修で修理しようと考えている方も多いでしょう。
しかし、DIY補修では修理できない傷もあるので、注意が必要です。
例えば、
・バンパーの凹みや割れ
・センサー類など内部の電計系統の故障
などは、DIY補修は難しく、専門業者に依頼する必要があります。
とくに、凹み傷やバンパーのひび割れなどは、交換が必要な可能性もあるので、まずは専門業者に相談するのがベストです。

バンパーの擦り傷｜修理代を決める要素とは

バンパーの修理代は、以下の3つの要素で決まります。

・傷の程度（大きさ・深さ）
・車種や塗装の種類
・依頼する専門業者

当たり前ですが、バンパーの擦り傷が大きければ、それに比例して修理代は高くなります。
深い傷やえぐれた傷の場合は、塗装面にも影響を及ぼしている可能性があるため、さらに高額になる可能性があります。

また、車種や塗装の種類によっても、修理代は大きく変動します。
たとえば、外車や高級車などの特殊な塗装を施している車は、通常の車に比べて修理代は割高になります。

バンパーの擦り傷修理を依頼する際は、傷の大きさや塗装の種類などを確認してから依頼することをおすすめします。なお、依頼する専門業者によっても修理代は変動するので、複数業者に相見積もりを取るなど対策を取りましょう。

バンパーの擦り傷の修理費用相場

DIY補修できない場合は、自信がない場合は、専門業者に依頼することになります。
傷の大きさや依頼する専門業者によっても修理代は大きく異なるので、専門業者選びはとても重要なポイントです。
専門業者別の修理代の相場は以下のとおりです。

	バンパーの擦り傷（10cm以内）	バンパーの擦り傷（20cm以内）	バンパーの擦り傷（20cm以上）
ディーラー	15,000円～25,000円	25,000円～35,000円	35,000円～
カー用品店	10,000円～20,000円	20,000円～30,000円	30,000円～
板金業者（※）	2,480円	5,000円	5,000円～

※弊社の修理代

※各修理代：弊社調べ

バンパーの擦り傷にかかる修理代の相場は、10,000～30,000円程度。
20cmを超える大きな傷になると、20,000～50,000円程度が相場になります。
また、フロントバンパーよりも作業が難しいリアバンパーのほうが修理代は高額になります。
リアバンパーの修理代は、50,000～70,000円程度が相場です。

損傷が大きくへこみが生じている場合などは、さらに高額になる可能性があるので注意しましょう。

まとめ

バンパーの擦り傷は、コンパウンドやタッチペンなどの傷消し剤を使用することで、DIY補修することも可能です。
しかし、DIY補修には
・専用の道具や材料、時間が必要
・修理に失敗した時のダメージが大きい
・再修理の費用が高額になる
・業者修理に比べると見栄えが悪い
などの注意点もあるため、不安な方や自身がない方は専門業者に依頼するのがベストです。
修理代の相場は専門業者におっても大きく異なるので、安さを求める方は信頼できる板金業者を探してみてください。
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