車のバンパー塗装は自分でできる?ひび割れの原因やDIY法を紹介
2025年05月05日
車に長く乗っていると、バンパーの塗装が剥がれたりひび割れが発生したりすることもあるでしょう。そんな時、自分で塗装修理をするのか専門業者に依頼するのか、悩みますよね。
そこで、この記事ではバンパー塗装を自分で行うメリットやデメリット、また塗装料金の相場について詳しく解説していきます。
バンパーの塗装がひび割れる原因とは

バンパーの塗装は、傷口から広がっていくパターンがほとんどです。はじめは小さな傷でも、放置しているとそこから広がっていき、最終的には塗装剥がれやひび割れにつながることも。
また、紫外線による経年劣化・鳥のフンなども塗装剥がれの原因になるので注意しましょう。
バンパー塗装の剥がれやひび割れを放置してはいけない理由

バンパー塗装の剥がれやひび割れは、目立たないからといって、修理を行わずに放置してはいけません。
損傷箇所を修理せず放置していると、
・バンパー本体の劣化
・バンパー内部のセンサー類の故障
につながるおそれがあります。
バンパー本体の劣化
バンパー本体は樹脂で作られているので、鋼板製のボディやフェンダーのように、錆びができることはありません。
ただし、塗装の剥がれを放置していると、損傷箇所が雨水に晒されバンパーが劣化してしまいます。特にSUV車などは、精悍さを強調するため、無塗装の黒いバンパーを装着している車種が多くなっています。
樹脂製バンパーは劣化すると白くなるため、見た目が非常に悪くなってしまうのです。劣化の進んだバンパーは修理ができないので、交換する必要があり、その場合は国産車でも10万円近い費用がかかります。
小さな塗装剥がれやひび割れだからと思って放置していると、思わぬ高い修理費用がかかるおそれがあるので、注意しましょう。
バンパー内部のセンサー類の故障
塗装が剥がれたりひび割れるような傷がついた場合、車のバンパーは予想以上に大きな衝撃を受けている可能性があります。
最近は、自動ブレーキ装置や急発進防止装置、障害物感知装置などの「Advanced Driving Assistant System」(ADAS)と呼ばれる運転補助システムを搭載した車が増えています。
こうした車は、バンパー内部にレーダーなどのセンサーを設置しており、バンパーに強い衝撃を受けると内部のセンサー類が損傷することがあります。
センサーが損傷すると、せっかくの運転補助システムが正常に作動しなくなってしまうのです。これらのセンサーやシステムの点検は専門業者でなければ行えません。
バンパー塗装の剥がれ・ひび割れといった傷を発見した場合は、まずは専門業者に行って点検してもらいましょう。
【基礎知識】バンパー塗装は何層ある?

車のバンパーは、大きく3層の塗装が施されています。
1層目:下地層
2層目:カラー層
3層目:クリア層
多くの車では、ボディのすぐ上に「下地層」を塗り、その上にボディカラーとなる「カラー層」最後に車の表面を覆う「クリア層」を施します。
そのため、一口にバンパーの塗装をするといっても、どの層に傷が入っているのかで修理方法や修理代は大きく異なります。
たとえば、一番上のクリア層が傷ついた程度であれば比較的安価に修理できますが、一番下の下地層が傷ついた場合はパテを使った修理が必要なため修理代は高くなります。バンパーの塗装を施す際は、どの層に傷が入っているのか確認しましょう。
DIYでバンパー塗装|判断基準3つのポイント

初心者の方がDIYで修理できる塗装は限られています。DIY塗装できるかどうかの判断基準は、以下の3つです。
1. バンパー傷の深さ
2. へこみ・バンパー割れの有無
3. ボディカラー
1. バンパー傷の深さ
先述したように、傷が深く「カラー層」「下地層」に傷がついている場合は、DIY塗装は諦めましょう。塗装は下地が命といっても過言ではありません。下地層がキレイに形成されないと、すぐに塗装が剥がれたり、割れたりします。そのため、傷が深い場合はDIYではなく専門業者に依頼することをおすすめします。
また、傷の範囲が広い場合も同様です。塗装範囲が広くなるほど、液だれや色ムラが目立ちやすくなります。キレイに塗装を施したい場合は、専門業者に依頼しましょう。
2. へこみ・バンパー割れの有無
バンパーにへこみがある場合、塗装の前にへこみ修理をする必要があります。小さなへこみであれば、ドライヤーなどで温めたあとに裏側から押して直すことも可能です。しかし、大きなへこみの場合、パテを使った修理が必要で難易度は一気にアップします。失敗してバンパーを傷つけないためにも、へこみがある場合は専門業者に依頼しましょう。
また、バンパーが割れている場合も同様です。小さなバンパー割れは、接着剤などでDIY修理可能ですが、10cm以上の割れになるとDIY修理では難しくなります。しっかりパテ埋めをしないと、すぐにバンパー割れが再発し危険を及ぼす可能性もあるので、専門業者に依頼するようにしましょう。
▶関連記事:車のバンパー割れ修理は自分でできる?修理費用の相場を解説
3. ボディカラー
ボディカラーが特殊な場合は、DIYは難しいと考えておきましょう。DIY塗装できるのは、ソリッドなどの単一色塗装です。高級車などに使われるパール塗装やメタリック塗装などは専門的な技術が必要になるので、必ず専門業者に相談してください。
また、通常は透明のクリア層に色がついているタイプも、色ムラが目立ってしまうので専門業者に依頼することをおすすめします。
バンパー塗装をDIYで行うメリット・デメリット

DIYでバンパー塗装を実施する際は、メリットだけでなく、デメリットにも目を向けましょう。DIYによるバンパー塗装のメリット・デメリットを以下の表にまとめました。
メリット | デメリット |
・塗装費用が安くなる ・自分の好きなタイミングで作業できる ・今後の経験になる | ・仕上がりのクオリティーが低くなる ・失敗する可能性がある ・手間がかかる |
それぞれについて詳しく解説していきます。
DIYバンパー塗装のメリット
DIYによるバンパー塗装のメリットは、塗装費用が安くなることです。バンパーの塗装は、専門業者に依頼すると30,000~50,000円、車種によっては100,000円近くになる可能性もあります。その点、DIYなら必要道具を揃えるだけなので高くても10,000円以下でおさまります。
また、専門業者とのやり取りもなく、自分の好きなタイミングで作業できるのも大きな魅力です。一度実践すれば大きな経験になるので、興味がある方は実践してみてください。
DIYバンパー塗装のデメリット
当たり前ですが、初心者とプロでは仕上がりのクオリティーは段違いです。とくに、塗装は技術や経験がものを言う作業なので、DIY塗装のクオリティーはかなり下がると考えておきましょう。
クオリティーが下がる程度ならまだしも、怖いのは失敗するリスクがあることです。塗装の失敗は目立つだけでなく、修理代も余計にかかってしまいます。時間も労力も無駄になってしまうので精神的な疲労も生じる可能性があります。
DIYでバンパー塗装を実施する際は、工程をよく調べて、一度段ボールなどで練習してから実践しましょう。
車のバンパー塗装を自分でする方法

リスクを承知の上で、それでも自分やりたいという方に、具体的なバンパー塗装の方法をお伝えします。
■必要なもの
・ぼかし剤
・カラー塗料(スプレー)
・クリア塗料(スプレー)
・耐水サンドペーパー
・シリコンオフ
・コンパウンド
・サーフェーサー(下地が必要な場合)
■塗装手順
➀車体をキレイに洗い流し、付着している汚れやほこりを取り除きます
➁塗料をつきやすくするために、塗装箇所を耐水サンドペーパーで磨き水研ぎを行います
③油分が残っていると塗料がキレイにつかないので、シリコンオフで脱脂します
④塗料が飛び散らないようにマスキングします
⑤サーフェーサーで下地を作ります。サーフェーサーを塗る、塗らないでカラー塗料の乗りが全然違うので必ず行うようにしましょう
⑥再度シリコンオフで脱脂をし、油分を取り除きます
➆カラー塗料をスプレーしていきます。このとき、一気に塗るのではなく、3~4回に分けて塗ることで液だれを防ぐことができます
⑧カラー塗料が乾いたらクリア塗料をスプレーします。クリア塗料も一気に塗らず3~4回に分けて塗りましょう
⑨最後にコンパウンドで磨いて艶出しを行えば完成です。
【失敗しない】DIYバンパー塗装3つのポイント

DIYによるバンパー塗装はリスクもあります。失敗しないためにも、以下のポイントを押さえて行ってみてください。
・塗装する前に脱脂を行う
・必ず下地処理を行う
・カラースプレーは数回に分けて行う
それぞれの工程について詳しく解説していきます。
1. 塗装する前に脱脂を行う
バンパー塗装の前には、脱脂作業が必須です。車の表面に油分が残っていると、塗料の乗りが悪くなり、すぐに剥がれてしまう可能性があります。キレイに長持ちする塗装を施すためにも、塗装前は必ず脱脂作業を行いましょう。
脱脂作業には、カー用品店などで販売されているスプレータイプの「シリコンオフ」がおすすめです。
2. 必ず下地処理を行う
塗装が剥がれて下地が見えている場合は、必ず下地処理から実施してください。下地処理をしないと、塗装のひび割れや剥がれにつながるため危険です。
バンパー塗装の下地処理は、下塗り(プライマー)と中塗り(サーフェイサー)の2工程で実施します。しかし、最近販売されているプライマーとサーフェイサー両方の機能を備えた「プラサフ」と呼ばれる塗料を使えば1工程で済みます。
2工程で実施しても問題ありませんが、気軽に塗装するためにも「プラサフ」の使用をおすすめします。
3. カラースプレーは数回に分けて行う
DIYでバンパー塗装する際は、カラースプレーの使い方にも注意が必要です。むやみやたりにスプレーすると、色ムラや液ダレが生じ、キレイな塗装になりません。
カラースプレーのポイントは、ゆっくり平行に移動させながら数回に分けて行うこと。一気に塗料をスプレーするのではなく、数回に分けて塗り重ねていくイメージです。こうすることで、色ムラがなくなりキレイな塗装に仕上がります。
また、バンパーの部分塗装を行う際は、カラースプレーの吹き始めと吹き終わりを少しボディから離してぼかすとキレイに仕上がります。
どのくらい?バンパー塗装の料金相場とは

車の塗装には、一部分だけ塗装する「部分塗装」とパーツ全てを塗装する「全塗装」の2種類があります。当たり前ですが、塗装面積が変わるので部分塗装と全塗装では料金も大きく異なります。ここでは、専門業者別の塗装料金の相場をお伝えします。
バンパー部分塗装 | バンパー全塗装 | |
ディーラー | 30,000円~50,000円 | 50,000円~100,000円 |
カー用品店 | 20,000円~40,000円 | 40,000円~80,000円 |
板金業者 | 10,000円~30,000円 | 30,000円~60,000円 |
※弊社調べ
バンパー塗装の料金を安くするならムーンショットにお任せ

車の塗装は意外と高額で、とくにバンパーは脱着作業も必要なるため工賃が上乗せになるケースもあります。
「なるべく安く塗装したいけど、DIYは不安…。」という方は、ムーンショットにお任せください。ムーンショットは、車種やボディ色による割増料金は発生しません。
また、塗装範囲による割増料金も発生しませんので、お気軽にご相談ください。


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まとめ
バンパーは車の前後に装備されているため、飛び石や接触などで擦り傷が発生しやすいパーツです。塗装は車のボディを守るためにも重要なものなので、塗装剥がれを確認したらすぐに修理するようにしましょう。その際、自分で修理か専門業者に依頼するかは、この記事でもお伝えしたメリット・デメリットを参考にしてみてください。
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